11月1日 (月)  下陣香炉来たる

今日から11月、1日目一杯お取越を勤めるよう段取ってあったが、昼間の3軒の方が都合悪くキャンセルの連絡あり。
久々に正午には寺へ帰りゆっくり昼食をいただき、一服が出来ました。
しかも、タイミング良く京都の仏具屋さんから電話が入り「ご注文の香炉が出来上がったので持って行きますが今おられますか?」との連絡がはいる。3時までなら在宅の旨伝え、小休止。

普通のお寺は龍が付いた重厚なゴッツイ下陣香炉(お参りの方がお焼香する香炉)が一般的ですが、正尊寺のように行事の多い寺はあれをその度に動かすことは、難儀だから下陣香炉は要らないと思っていました。
しかし、今年6月に行った東京の築地別院の本堂にあった香炉を見たとき、これなら一人で動かすことも出来るし、良いなぁと思っていました。
そんな折りの9月始めご門徒さんから本堂のお道具を寄進したいとの申し出があり、早速京都の仏具屋さんに築地別院の香炉の説明をしながら私の思いを伝え、オリジナルで作ってもらった香炉です。
現物が届き本堂に置いてみて、思ったより大きめでしたが、持ってみるとこれなら坊守一人でも充分動かすことが出来ると安堵しました。
蓮の花のような作りで、左右には蓮の蕾型の香盒(こうごう:お香を入れる器)も可愛らしく付いていて、愛嬌のある感じが素敵です。
これからは、本堂にお参りに来られたらこの香炉で焼香をし、合掌とともにお念仏を称えましょう。

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