11月5日 (金)  北山のお取越

今日は弁当持ちで朝から北山(旧美山町の最北端)のお取越に出かけました。
朝から快晴、今日は気持ちが良いぞと心弾ませ約40q山間の細い道を颯爽と走り、美山町円原につきました。
おや?
毎年この時期、神崎川のせせらぎに覆い被さるように赤や黄色の落葉樹のトンネルが出来ているはずなのに、何かさみしい。
遠く山々を眺めても、色づきがない。
正尊寺最北端でのお取越、ご門徒の奥さんと話に話を聞くと、今年はナラなどの木が夏うちに枯れてしまった、川縁の欅なんか色も変わらず枯れて落ちてくる、変な年や・・・と話される。
せっかくカメラまで持ってきたのに、ガッカリでした。
奥さんの話では、おんさった途中の茶畑にクマが出て大騒ぎになった、神崎や日原でも何回も出とる、そうだ。
お勤めが終わり帰り道では、せっかくデジカメがあるのだから、クマか猿でも出てこないかな?と回りをキョロキョロしながらゆっくり走らせてきたが残念ながら、何も撮ることは出来なかった。

3枚目の写真はかってイワナやアマゴの養殖場だったところに、立派な貯水槽ができ稼働していた、日本一といわれる伏流水を汲み上げ、美山全体に供給する水源なのだそうだ。

山間部からちょっと開けたところを走っていると、下校途中の小学生に出くわした、「カラン・コロン」鈴と言うより空き缶をタタキながら歩いているような、車を止め子どもに聞くと、クマが出るといけないから全員、鈴を付けているとのこと。
ランドセルにぶら下がった鈴、そしてその横には黄色のカプセルのような物が付いている、「これは?」
「変な人が来たら鳴らすブザー」

クマは山の食べ物が無くしかたなく食物を探しに人里に近づいているのです。
しかし、このブザーに撃退されるのは一体なんだろう。こんなのどかな山村でも防犯ブザーを待たせなければならない、情けない気持ちになりました。

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