10月27日 (木)  本巣の田舎が変わって行く

遠隔地のお取越に回ると、よく尋ねられます。
「お寺の手前で工事しとるの何やね?」

正尊寺のすぐ東、文殊でスーパーのバローが大々的に工事をしています。敷地面積15,000坪にスーパー・ホームセンター・本屋など複合の商業施設が作られるのです。

この敷地はこの夏まで田圃だった所で、そこの地主には正尊寺門徒の方が沢山おられます。

その中のTさんは
「この田圃はT家の先祖代々養ってくれた所で、そのために田をおこしたり、消毒をしたりして沢山の生きものが犠牲になったと思う。いつもそんな事も思いながら農作業をしてきたが、いよいよ埋め立てられる前に、一度ご院さんに来てもらい、感謝の法要をしたい。」と、
7月5日に草を刈った田圃の真ん中で阿弥陀様を安置しお勤めしました。

その時はわずか5ヶ月ばかりで、本当にそんな大きな施設が出来るのかと半信半疑でしたが、もう開店日の幕まで掲げ、形となってきています。
私の子どもの頃は、田舎の見本のような村でしたが、段々と街に変わっていく。
田畑が街になっても、T家の皆さんのような害虫にまで仏さまの命を感じてゆく心が、変わっていかないことを願うばかりです。

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