10月28日 (金)  岐阜の街も変わっていく

本巣の田舎が変わっていくだけではない、岐阜の街も変わっていく。
今日お取越にお参りしたSさん宅、かつては鵜川旅館という料理旅館を経営されていた。
20年ほど前体調を崩されたのを機に、廃業されマンションに建て替えられそこに住んでおられる。
お取越にお参りするとよく長良川鵜飼いの賑やかかりし当時のお話を聞かせてもらう。
今日もそんな話を聞き、帰りがけエレベーターホールから見える金華山を眺めながら

「法事の時、ご院さんといっしょにお斎をいただいた、リビエール長良ホテルも無くなってしまった。ここにまた高層マンションが出来る・・・・」

と淋しそうに話された。

一昔前はこの長良川畔には沢山のホテルや旅館が並び、鵜飼い観光都市として一世を風靡していた。
それがここ数年でその面影すらなくなってしまった。
Sさんのその淋しそうな面持ちから、その現実を感じさせられたことです。

お寺を取り巻く環境も時代と共にどんどん変化しています。時流を掴みつつ、しかも流されることなく、あるべき本来の形を守って行くにはどうしたらいいのか、ぽっかり空いたホテルの空き地を眺めながら考えさせられました。

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