11月4日 (金)  北山のお取越

今日は北山(山県市美山町の奥、正尊寺からは40q以上の道程)のお取越、弁当を持ってお取越に出かけました。

その昔この地区は2週間ほど泊まりがけでお取越を回った地区。当時はこの時にお取越だけでなく、その年の年回法事もすべていっしょにお勤めしたそうです。
いまもその名残が残っていて、今日も北山の口元にある最初のお宅でお勤めが終わりお衣を着替えにかかると、
「今年は親父と祖母さんの年忌やで、三部経よんで欲しいんやけれど」
と、言われました。
いつもこの地区へ来るときには年忌があるか事前に調べ心づもりだけはしてくるのですが、このお宅のご法事は最近勤めたと思い違いをしていて、ノーマークでした。
「11時に△○さん、12時に○△さん、1時に□○さんと案内したるで、とてもこれから三部経をお勤めしとっては間に合わん、一巻で堪忍して」と、観経をお勤めし終え、慌ただしく谷筋を円原まで向かいました。

今日は天気も良いし紅葉も良いだろうなぁと思いつつ車を進めましたが、落葉樹の葉っぱは何となく茶色でパリッとしていません。
赤や黄色の林の中を流れる清流のほとりで弁当を食べるのを楽しみにしていたのに、ガッカリでした。
一応、車の屋根に弁当箱をおいて写真を撮ってみましたが。こんなモンです。

「今年は紅葉が遅いみたいだし、葉っぱがみんな枯れてしまい綺麗にならんみたいだ。けれど、ドングリは沢山あるみたいで、猿や熊はあんまり出てこんで助かって居る」とのこと。

ともあれ、愛知県都市部と山間部の遠隔地のお取越、車や熊や猿にぶつかることもなく無事終わりました。


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