12月3日 (土)  シブチ

師走に入り霜と北風で柿の木も裸になります。
今日は谷汲上長瀬のお取越、ご門徒の庭に生えた柿の木、寒々と赤い実だけを残しています。

この時期、本巣より北部ではシブチと呼ぶ冷たいにわか雨が降ります。
お座敷からお座敷へと回っていると、お勤めをしているわずかの時間に青空が一気に隠れ、北風に乗った低い雲とともに冷たい雨が降ったり、また晴れたり・・・

私の心も、空模様を眺めながら、極力傘を出さずにと思いながら、慌てたり腰を落ち着けたり、シブチに合わせてでは申し訳ないなぁと、思いつつお勤めして回ります。

久しぶりに会うと、ご門徒のお宅の環境も変わっています。病に伏せておられる方、お嫁さんや赤ちゃんが仲間入りされたお宅、我が家が日々刻々と変わっているように、それぞれのお宅も変わっています。

お寺と全門徒の年に一度のコミュニケーションに一役買ってくださる親鸞様の報恩講、このご縁大切にしながら回らなければと、押し寄せてくるシブチ雲を眺めながら思ったことでした。

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