7月10日 (日)  仏壮研修旅行2日目

昨夜は塩田温泉に漬かりぐっすり眠れました。朝起きて夢前川畔に広がる田園風景を眺めると、重たい雲の下傘もささずに犬の散歩の人影、よく目をこらし見てみると雨は降っておらず道も乾いています。
朝から元気がでました。
今日は姫路城へ登城の予定、坊守の里近くでもある姫路は何度も行きましたが、外堀からあの遠くにしか見えないお城、その歩く距離を思うと一度もチャレンジする気力は湧いてきませんでした。
もし雨が降っていたら、昨日の書写山同様の決断をしていたかも知れません。
しかし、雨もなくパスする言い訳もできず、天守閣のてっぺんまで行き、みなお疲れさんでした。

お昼には造り酒屋の「灘菊酒造」の酒蔵を改造したレストランへ。酒づくりの行程を見学し、試飲やサービスのお酒で満足した私を含め会員面々、いつもならビールを一杯注文するのに追加のお酒はなし、会計さんが今日の昼食、酒代がかからずたすかったと喜んでいました。
そして、加古川まで国道2号線を走り加古川市野口の教信寺へ。

このお寺は教信沙弥(平安時代初期)称名念仏を庶民の中へ伝えた方で、この地でその教えと実践をされ、後の一遍上人にも大きな影響を与えられ、親鸞聖人も少なからず影響を受けられた方です。
到着早々、塔頭を訪ねお参りしたい旨お願いしたら
「ご予約されましたか?予約もせずにおいでになっては困ります」と一括され、ションボリ。
元来、民衆指向のお寺の本堂は開門から閉門までは、当然開いているものと考える私、その間なら何時でもお参りはOKと思っていただけに、“都会の寺は違うんだ”と段取りミスを反省。
けれど、この住職さん若いのに丁寧に教信沙弥についてお話をしてくださり、ありがたかったです。
しかも、帰り際高速入り口までの道順を尋ねると、「私がわかるところまで先導しましょう」と車を出してこられ、バスの前を先導してくださいました。こちらは加古川市内の抜け道だけを案内してもらうのだと思っていたら、20q位ある山陽道:三木IC近くまで先導し、高速が見えるあたりまで来たら道をそれていかれました。別れ際手を振って帰られたと思ったら、何と、細道を先回りし料金所の駐車場に車を止め、乗せてきた2人の子供さんとともに、、歩道から私たちに手を振って見送ってくださいました。

アポも取らずドヤドヤとやって来た初対面の私たちへの配慮、会員とくに女性の会員は涙を流し喜んでいました。
教信沙弥の思想、伽藍だけでなくその実践が息づいていることを感じ、研修旅行の締めくくりにはまたとない出会いを頂いたことです。
夜8時、無事に正尊寺へ到着し、駐車場から本堂に向かい恩徳讃を斉唱し解散しました。

皆さんご苦労様でした。

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