9月12日 (月)  オレンジ郡ダーマスクールに感激

今日は今回の研修旅行の目的、オレンジ郡仏教会のダーマスクール(ダーマは仏法という意味で日曜学校)へ参加しました。
ホテルから移動20分、9時半前には到着しました、一瞬お寺と他の公共施設がいっしょに立っているのかな?と思う位のつるつるに舗装された駐車場を中心に色々な建物がったっている。
体育館やアパート風なものがあちこちに立っていて、おや?と思いつつ、バスを降り案内されるまま、ホールのような会館へ案内されました。
そこには、少し年をとられた方が、十数人待機しておられる、日曜学校の視察なのに、
なんだろうか?
と思いつつ、10時からの日曜礼拝を持つ間、カメラを持ってウロウロ、本堂を事前に覗くと、長椅子の肘掛けには、厚紙に「MOMO」「KIKU」など、ローマ字とも英語ともつかぬ文字がマジックで書いて貼りつけてある、その中の2列に「Reserve」と書かれて貼りつけてある、これまたなんだろな?
10時になって分かりました、Reserveは私たちの席、ローマ字で書いてあるのは日曜学校のこども達の学年指定席の印、次第に集まるこども達の座りかたで分かってきた、しかも300席がこども達とスタッフ、保護者で埋まっていく。緊張しながら後ろを見ると、大人は立ち見席のようだ(あとで回った本堂脇の会館にもあふれんばかりの人がライブ中継のスクリーンの前におられました)、スゴイ!
お勤め『重誓偈:じゅうせいげ』、9.11テロ(現地時間は11日)の追悼の歌(あとでメンバーから詩の内容を聞いてわかった)を中学生の子どもが素晴らしく綺麗な声で歌う、そして、開教師さんがカエルのパペットを手にはめ、腹話術のようにこども達を楽しませながら、最後は変わることのないアミダブッタに感謝し、ナモアミダブツと称えようと、英語で法話、こういう仕方もあったかと、脱帽しました。
この日曜礼拝が一時間、その後私たちは2名ずつに分けられ、分級するこども達の各部屋を視察してくださいと言われ、しかも、二人に一人ずつ通訳のためにメンバーについてもらえました、この時はじめて、着いたときおられたお年寄りの意味が分かりました。英語と日本語どちらもきっちと話せる方は、なるほどこの世代だと納得しつつ、私たちのためにここまで準備をして下さる、体制のすごさにまたまた脱帽でした。
さて、分級をしている各教室、1才から高校1年生まで10クラス、体育館の2階小部屋まで使いそれぞれに先生(門徒)と3名ほどのアシスタント(高校生)がついて、それぞれ仏教や親鸞様について様々な方法で30分の学習。
毎週1回10年間、素晴らしい門徒が育っていくはずです。参りました。

昼食を通訳の方や幹部の方といっしょしながら意見交換会、50才前に見えるご婦人が、かつて日本に行ったとき、同じくらいの世代の日本人と話をして、
「なぜ日曜日お寺にお参りしないの?」と尋ねたら、
「お寺は年寄りの行くところ」
だと言われたが
「本当に、日本中そうなのですか?」
と。さびしそうな顔で質問されました。

この質問に、脳天から杭を思いっきり打ち込まれたように感じたのは、私だけではなかったでしょう。

オレンジ仏教会では赤ちゃんからお年寄りまで、毎週日曜日お寺に来ることは日常なのです。
その中心点が、阿弥陀如来とこども達、それを軸にお寺の活動のコマは周り続けているのです。

私がいつも考えていた想像のお寺像がここに現実の存在としてありました。

嗚呼、アメリカまで来て自分の目で確かめることができた、感激。


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