3月1日 (水)  雨のご法事

もう3月になってしまった、朝から雨模様、気が重いが、テンションを上げ午前のご法事へと。
お座敷には私の分しか座布団が敷いてない、独居の奥さん宅、お客さん無しの法事だった。ちょっと気合いが抜けそうになったが、いい話を聞かされた。

年忌の古い曾祖母さんの法事、親戚も呼ばずお経だけ、お仏壇のお供えも簡略にし、「おけぞくさん」(お供えのお餅)をつくのも大変だから、無しにしようと思っておられたそうだ。
この奥さん、一昨年度の仏教婦人会役員で、役員を辞めてからもその時の方々と交流を続けておられるそうだ。
その一人に、今回の法事の段取りについて話をしたら、
「そんなことはいかん、仏さんとご院さんの分、私が作って持って行ってあげる」
と、2町村も離れたところから持ってきてもらったので、お供えできたと話された。
その話を聞いてのご法事、私も嬉しくなって、お勤めにも一層力がはいった。

正尊寺の仏教婦人会役員は毎年交代、誰もが忙しいと錯覚している時代、役員選出で苦労するときもある。役員をすることは使役が当たってしまった、と考える方もあるようだ。
そんな中、それまで見ず知らずの他人同士が、一年間仏婦活動で仲良くなり、任期が終わってからもそれが続く。

しかも、「お供えはちゃんとしよう」と助け合えるような関係が、仏婦の活動の中から芽生えている。傘をさし「おけぞく」をかかえ車に乗り込み帰る道すがら、重い雨雲がいっこう気にかからない、晴れやかな気分で帰ってこれた。

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