3月19日 (日)  お彼岸の準備

午後の法事を終え帰ってすぐに、明後日に控えた春彼岸永代経の準備開始。本堂の永代経懇志札を書こうと準備をしていると、今ご法事で失礼してきたばかりの奥さんが来られた。
忘れ物でもして来たかな?と一瞬思った。
「お参りに来ていた親戚の者が、どうしてもさっきのお経の本が欲しいというので、お斎にが済んで帰ってまう前にわけてもらいに・・・」

法事の席で、「このお経の本、意味も書いたたるしええなも・・・」と、親戚の参列者におだてられ、製作過程をひとくだり自慢をしてきたのだった。
こんなに早くその成果が現れるとは、ちょっと自慢もしてみるものだなと、気分はハイになった。

その勢いで筆を進めたが、やっぱり黒い板に現れる白い文字を眺めるにつけ、ハイな気分だから悪筆が矯正されるはずもなく意気消沈。
多額のご懇志をあげてもらった方々に申し訳ないが、壁に掲げた寄進札の字は行儀悪く躍っている。

仏さまにあげられた志、本堂に張り出し披露しなくても良いように思うが。み教えを伝えるお寺が末代まで護持されるよう、故人を縁に納められる永代経、こうして披露することで顕彰しつつ皆さんの目あすにもなる。
などと考えながら、もしこの札をすべて無くしたら、永代経が無くなりはしないかという本音のところの不安もあり、永代経法要の前にせっせと書いている、お粗末な住職の真の姿である。

ともあれ、この永代経の志を生かすも殺すも、きちんと法要を勤め、一人でも多くの方にこの法座のご縁にあってもらい、浄土真宗の教えを受け取ってもらえるかが勝負だ。
頑張らなくては。

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