3月24日 (金)  新門様にお出会いする 

今日はお昼に家を出て、新幹線で京都に向かった。京都駅からバスに乗り、本山に着くか着かないかの頃に携帯が振るえたがでられない。本山からのご催促だ、事務所に入るなり「新門様ご結婚のお祝いに行きます」慌てて、評議委員さんや理事さんから預かったずっしり重い祝儀袋を袱紗にはさみついて行った。
しかし、明日は新門様の一世一代の婚儀が行われる割には、総御堂や境内のデコレーションが淋しい。きっと、真新しい幕や旗、テントが張り巡らしてあるかと思ったが、お彼岸の片付けが遅れているような感じにしか見えない、本願寺の重役は何をやっているのだろうか?などと思いつつ、職員に案内されるまま歩を進めた。

事務所の一室で係員に誂えるのかと思ったら、お庭をぬけ御門主のお住まい側にある応接間に通されお茶もでた、祝儀袋が軽くなったような思いを抱きつつ、内事部長にお誂えをした。
ともあれ本日上山した一つめの仕事をクリア、ほっとしてお庭を歩いて帰ると、えらい勢いで車が走ってきたかと思うと急停車。
“誰だ、こんな所を横着に!”
と思ったら、ラフな恰好をした青年が車を降りて、私たちに深々と頭を下げる。いぶかしく眺める私に、隣から背中をつつき「新門様」と職員が耳打ち。よくお顔を見ると、確かに新門様「このたびは、おめでとうございます」とお祝い申しあげることができた。

結婚式前日、お急ぎであっただろうにわざわざ車を止め、車外に出て深々と頭を下げられる。反対の立場なら「よっ!」と窓越しに手を挙げるだけだろうなと思いつつ、今回の結婚式も華美にならないようにとの新門様のたっての願いと聞かされて、いよいよ本願寺の将来に安堵をおぼえたことだった。

3時から各教化団体長が集まっての会議、5時までの予定だが終わりそうもない困った。
7時からお通夜があり、何が何でも帰らねばならない、皆さまにお詫びをしつつ本山を後にした。何ともこぜわしい一日だったが、明日の結婚式には多少なら写真を撮ってもよいとの、内事部長から言質を取った、待ち遠しいことだ。

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