4月29日 (土)  組内寺院の御遠忌

みどりの日の今日はあちこちで大法要が営まれているようだ。
我が組でも本巣北部の¥寺さんで蓮如上人500回遠忌法要が行われた。
午前中の法事を早めに終え、定刻に到着したが既に法中方は宿坊(稚児行列の起点となるお宅)へ移動されたようだった。

係の人から、早くバスに乗るように促され、慌てて衣を着替え山門前に行ったら、組内法中数名が手持ちぶさたに待っておいでた。いっこうに迎えのバスが来ないらしい「組内法中は忘れられとるで・・・」と、みな苦笑いの挨拶から始まった。
ここで待たされるなら、お斎の変わりに準備してあったお寿司、よばれておけば良かったとすこし後悔しながらも、早春を思わせる清々しい天気をほめ合った。

稚児行列から法要へと進む中、法要の進行を司る会行事さんを見て驚いた。
本山の式武(しきむ)部長さんである、さすがご本山の偉い様をしておいでる当寺のご住職、京都のご本山から本願寺お参り部隊のトップを連れておいでになる、たいしたものだ。
法要の段取りも本山に準じてて行われるようだが、私を筆頭に田舎の法中ばかり、本山のお参りのプロではない、差定(さじょう:法要の進行表)に書いていない動きまではおぼつかない。法要中に式武部長さんの困惑の表情を見るにつけ、申し訳なく思ったが、余間一杯に教区重鎮方のご法中がズラッと揃い、さすがと思った。

法要も終わり帰りがけ、本堂からやけにけたたましい声が聞こえてくる。そういえば三日ばかり前の新聞折り込みに、吉本興業のホープ『笑福亭仁智の法要記念落語』と案内したチラシがモレラと対抗するかのように入っていた。
ご法話ならお聴聞しなければいけないが、お腹も減ったし観客の入りだけ見て、縁から阿弥陀様にご挨拶して帰ることにした。
「テレビ・ラジオでおなじみ」の、といううたい文句だったので、落語ファンが詰めかけているかと思ったが、本堂内は寺の役員とおぼしき方々ばかりの雰囲気からして、この落語家を知らないのは私だけでなかったと安心して帰えることが出来た。

末寺にはいろいろな考えのご住職がいても良いが、もしご本山でのご開山の大遠忌、ご法義を伝えることにより門信徒の結集をはからず、人寄せパンダの芸能人を使って人が集まれば良いという考えで進められるなら、断固戦わなければならないと、帰りの道すがら私は考えた。

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