5月30日 (火)  念仏の土徳

温泉津温泉の旅館で朝を迎え浴衣姿で温泉街を散歩。すると、お寺の換鐘の音が聞こえる、音の出所を探すと、今日一番に訪れるはずの西楽寺のお朝事が始まるところだった。
しかも、その換鐘を打っているのは今泊まっている旅館の女将さんだった。
後で西楽寺の坊守さんから、毎朝近隣の人々はお寺でお勤めをし一日が始まり仕事につく、これが温泉津の生活だと聞かされ、妙好人才市さんの詩が温泉街のあちこちに飾られていることに納得ができた。

温泉津を後にして、江津(ごうつ)市有福温泉近くの浄光寺へ、ここは妙好人善太郎さんの師匠寺、山際に立つ立派な伽藍も驚いたが、私よりすこし年長のご住職のエネルギッシュな法座活動の話には驚かされた。
きっと現代の妙好人はこのようなところから生まれるに違いないと思った。

今日、最後に訪れたのは広島県境の山中にある浄泉寺。ここのご住職は龍谷大学の教授、お留守を知っていたのでアポはとらず訪れた。
しかし、91才のお祖母様がお寺の歴史を話してくださり、石見のお念仏がここを中心に広がって行ったことに得心ができた。

ここを最後に、島根県を後に広島県へと車を進めた。

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