5月31日 (水)  妙好人をたずねて最終日

今日は瀬戸内広島市内のビジネスホテルで朝を迎えた。快晴だ、旅行の最終日も天候には恵まれそう、勢いテンションもあがり、予定していなかった広島別院へ朝のラッシュのなか参拝した。
ずっと田舎ばかり走ってきたので、路面電車の走る都会の道は車線変更もうまくできず、焦りまくったが、何とか到着した。原爆で全てが無くなった広島なのに、近代的で立派な本堂や諸施設が整えられている、安芸門徒の力を感じさせられた。

広島別院にお参りした後は、中国縦貫道を帰路についた。小回りの利く我々の旅行、ただ帰るだけでない。途中、安芸高田の高林坊、三次の照林坊へもお参りした。
どちらのお寺もアポ無し、初対面ご住職や坊守さんからは怪しげな団体に写ったようだったが、この地方の知合いの名前などを出し訪問の理由を説明すると、こころよく本堂を開けお参りさせてもらうことができた。しかも、丁寧にお寺の謂われを説明してもらい、厚かましく庫裏でお茶までよばれた。
この2ヶ寺は中国地方へお念仏の教えを広められた、明光上人(親鸞聖人お弟子)ゆかりの寺で、今回の妙好人をたずねる旅ができた出発点を感じた。どちらのお寺のご院さんや坊守さんが、初対面の我々に、驕ることなく同じ真宗の同行であると感じるように接してもらえる中から、多くのものを学ばせたもらった。

時間を気にしながら広島県境を越え、岡山へと入り津山市の法然上人誕生寺へも足を伸ばした。
熊谷直実が建立したといわれる誕生寺、きれいに整備された境内に感心をしながら、浄土真宗の教えの原点で今回の旅を締めくくれたこと、何とも言えない感慨を感じたことだった。

段取りよく進んだ帰路、今回は夜半までには岐阜に着く勢いだったったが、名神高速道路リフレッシュ工事にあたってしまい、吹田からずっうと岐阜まで車線規制と渋滞、帰ってみれば結局日付は変わっている。いつもの2泊5日、走行距離1400qという強行スケジュールであった。

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