6月2日 (金)  門徒が無くなる

今日もまだ妙好人の里を尋ねた旅行気分が残ったままお参りにまわったが、その中の一軒、お仏壇の遷座(せんざ)法要だった。
隣町の北方商店街の中にあるお宅だが、今日のお勤めを最後に、愛知県刈谷市に住んでいる長男夫婦の元へ身を寄せるとのこと。
ご主人の7回忌も済ませ、80の齢に近づき、独居の限界を感じての引っ越しだそうだ。
「2軒も守できんし、いずれ更地にする」と息子は言っている、と淋しそうに話されるが、このお宅の両隣も既に更地になっている。

「正尊寺からは遠いところで、ご院さんに来てもらうのも、私がお参りに行くのも大変だから、どこか近くのお寺紹介してもらえんやろか」
言われる通り、本巣からではとてもフォローできる距離ではない、門徒が1軒無くなるのだなぁとしみじみと淋しさを感じた。

中国山地のご法義地を回りながら、屋根が崩れ、草に覆われた農家を道すがら一杯見てきた。
訪問したお寺での話の中にも、次々と門徒が離郷し、ご法義地とは言われるがお寺の存続そのものが危うくなっていると聞かされた。
きっと私などより何十倍も門徒が離れていく淋しさを味わっておいでるのだろうと、考えさせられてしまった。

だが、今回お参りした妙好人のお寺の中には、寺報やホームページでお寺との繋がりを保ち、都会で離郷門徒のつどいを行ったり、夏休みに帰省した子ども達のための催しをしたり、過疎という厳しい環境の中でも積極的に行動しておられた。

山陰のご院さんの真似はできないが、せめて越して行かれたところでも、浄土真宗のみ教えに遇ってもらえるお寺を紹介せねばと、寺院名簿を繰ることだった。

妙好人善太郎さんのお寺
http://user.iwamicatv.jp/jokoji/mokuji.htm

妙好人才市さんのお寺
http://www.ttec.co.jp/~onsai/
http://www.iwami.or.jp/umd/saichi/index.htm


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