12月3日 (月)  カラスウリ

いよいよ12月に入り村ごとのお取越に追われだした。
今日は谷汲の長瀬地区、例年の冷たいシブチではなく何となく雨で寒くはない。お昼には雨も上がり、落ち葉を敷きつめた家から家へ繋がるショートカットの裏道を歩いて回った。
今年はまだ冷たい北風が吹いていないので、四方の山々も良い色付きを残している。

そして、年行事のお宿(お昼の準備をしてくださるお宅)へ向かうと、家の中も外も蔓草をアレンジしたオブジェがいっぱい飾ってある。
お斎をよばれながら
「一段と家の飾りパワーアップしてますね」
と話を振ると、
「お婆ちゃんが寝たきりで、ついに胃瘻(いろう:胃に穴を開け栄養剤を流し込む)の状態、4時間おきに2時間かけての食事、どこへも出かけられないので、こんな事して楽しんでます」
とのこと。

現代は親孝行は個人から社会へと変化してきている。家族が親の面倒を見るのでなく、社会が施設などを作りそこで面倒を見る仕組みになってきて、それが当たり前の時代になってきた。
そんな中で、家から離れられないので、家を四季折々の草花でアレンジしながら楽しむ。今日の奥さんの話は何とも暖かみを感じ、嬉しくなった。

嬉しくなりついでに、
「あちこちにぶら下がっている、丸いオレンジ色何?」
と尋ねたら、
「ご院さん知らんのかね?カラスウリといって結構ありそうで無いんやわ」

そういえば、坊守が日曜学校の正月飾り花の材料探しに奔走している。
そんな話をし、チョッとおねだりし、一袋ぶら下げ帰ってきた。

-------------------------------------------------------------
コメント 〈 http://9108.teacup.com/shosonji/bbs 〉
-------------------------------------------------------------

20071203-1.jpg 20071203-2.jpg 20071203-3.jpg