2月9日 (金)  スムーズなセレモニー

最近は郊外にも多くの斎場(葬儀専門のホール)が出来てきた、快適にエアコンが効いて、制服を着た女性からお茶の接待を受け、スリッパを履きスムーズに葬儀が進行する。

今日もその一つ岐阜市の南外れにある葬儀会場に赴いた、ぴっちり時間通りに開始終了、未だ法務員さんが病欠中手間不足で法務は大わらわ状態の私は助かったが、何ともスムーズすぎて味気なく感じてしまう。

今日の葬儀の地区は、町内でなく苗字一統で取り持つ習慣のところ、かつては準備や煮炊きから火夫まで分担し喧騒の中での葬儀であった。
そんな記憶があるだけに、セレモニー社員以外はすべてゲストとして、何のトラブルもハプニングもなくマニュアル通り時間が流れていくことへの何とはなし寂しさを感じるのだろう。

スムーズであればあるほど、我々僧侶もアイテムの一つと化していく、それはそれでしかたないけれど、身内や知人の死を通し仏法に出逢って貰うきっかけとしての葬儀の意義も希薄になって行くような・・・


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