3月28日 (水)  引き続き本山

昨日に引き続き本山での会議。
今日はキッズサンガ検討委員会、事務提要や告知リーフレットなどの検討、2ヶ月という短期の間で有ったがほぼ完成し、4月から宗務機関で新設される「寺院活性化対策部」に引き渡すことができる。

しばらくすると、新設部局から全国に発布されるだろう。
何となく肩の荷が下りた思いで、本山を後にした。


しかし、すぐ岐阜に向かわず少し寄り道をした。

関東に住む友人の娘さんが京都に嫁いでおり、先週の土曜日に生後8ヶ月の赤ちゃんを突然死で亡くされた。
友人から「坊さんなんだから、なんとか娘を励ましてくれないか」と電話で頼まれ、今日になってやっと連絡がとれ、悲しみの底にある市内のマンションを訪れた。

20数年ぶりに会う娘さん、子どもの頃の面影を残しつつも、悲しみに耐えながらの姿は痛々しく、愛児を失った彼女が語る苦悩に、只うなずくだけだった。
話を聞き終え、わずか8ヶ月のいのちだったが、80年生きるにも勝るメッセージが、たしかに母に伝わっていることに胸一杯になりながら、『仏説阿弥陀経』をお勤めさせてもらった。
別れたものが『倶会一処』と、また必ず相見える世界があるのだと説かれる阿弥陀経。
言葉を話すこともなく仏さまの世界に帰って行った赤ちゃんだが、今はお母さんの人生を支える働きとなっている。
そんな思いを抱きつつ、岐阜に向かい車を走らせた。


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