6月21日 (木)  てっぽう虫の勝利

ついに切断を迫られた。
昨年からだんだん元気の無くなってきた境内のモミジ、ついに一枝を残し根本から無くなった。
http://shosonji.sakura.ne.jp/diary.cgi?mode=popup&y=2006&m=5&d=12

秋には真っ赤に染まる綺麗なモミジだった。
このモミジは二十年前には中庭に生えていたが、書院を改築するときに境内に移植されたものだ。
当時、春の季節で庭師から「この時期では、とても着かないだろう」といわれていたが、まだ元気だった母親が毎日必死で水やりをして一命を取り留めた。
秋このモミジが色づくと、水やりをしている母の後ろ姿が思い出され、その木が無くなるのはなんとも寂しいことだ。

忙しさにかまけて、てっぽう虫と真剣に戦うこともなく、スミチオンを含ませた脱脂綿程度の防御ではいけなかった。
表面には見えない木の芯を着実に蝕む、てっぽう虫に完敗を思い知らされた日だった。

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コメント〈http://cgibbs.mmjp.or.jp/bbs/show/www.shosonji.or.jp/bbs〉
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