7月9日 (月)  研修旅行2日目

研修旅行2日目、空はどんよりしているが雨ではない。朝風呂・朝食を済ませ意気揚々とバスに乗り込み出発。
讃岐山脈を南下し阿波の国、徳島県美馬市の安楽寺さんへ向かう。門前でご住職が我々一行を出迎えて下さり、本堂へ案内してもらい、まずはお朝事の替わりに全員で讃仏偈をお勤めさせてもらった。
四国の浄土真宗の教線と安楽寺の謂われを聞き、能舞台のあるお庫裡を見せてもらった。
会員の一人が耳元で、
「ご院さん、こんな庫裡が欲しいのかね?」
「とんでもない・・・・」
こんな真似はできないが、ご住職が語られる、門徒が寄り合える庫裡をという願いで始めたらこんな風になった、というご門徒中心のコンセプトを話してもらえたのは有難かった。

大広間でお茶とメロンをご馳走になり、一段と重くなった空を眺めながら再び香川県へと峠を越えた。やっぱり途中から雨が降り出したが、法然聖人流罪の草庵旧跡西念寺を行きつ戻りつ探している間に雨間ができた。
昨年教区報の取材で来たときは乗用車だったのでスッぅとお寺まで着けたが、今回はバスその時の道に入っていけない。遠くに本堂は見えているのに、道路の確認をちゃんとしていなかったことを反省。予定より相当遅れて西念寺さんに到着。

昨年のblog↓
http://shosonji.sakura.ne.jp/diary.cgi?mode=popup&y=2006&m=9&d=19

坊守さんから法然聖人ご流罪と讃岐の人々との関わりについて話を聞いた。
法然聖人もこの地に島流しになった事を嘆いたり悲しんだりすることなく、新たな土地で、新たなお念仏のご縁ができたと慶んでおられたと聞かされた。
越後へ流された親鸞様も同じ思いを持って関東へと移り住まれた姿が思い起こされた。

ゆっくり話を聞き、山を登り法然聖人のお墓を参ったりで、時間がいよいよおしてしまった。きょう最後にお参りをする予定だった丸亀の塩屋別院はパスして帰路につくことになった。

瀬戸大橋を渡り与島で最後の昼食を取り、車内ではビンゴに興じ、午後8時前無事本巣に帰ってきた。
今回の旅行は走行距離があったが、行く先々のお寺であたたかく迎えられ、法然聖人や庄松同行が仰いだ阿弥陀様の願いが心に留まりとても意義深い研修旅行になった。

ちなみに、最後の写真は研修レジメの表紙に使った航空写真、行くところを解りやすくするように番号をふってみた。土地勘のないところへ行くだけに大変好評だった。

@鳴門:みさき荘→A勝覚寺(東かがわ市)→B小砂布教所(東かがわ市)→C法然寺(高松市)→D塩江温泉

E安楽寺(美馬町)→F西念寺(満濃町)→G塩屋別院(丸亀市) →H与島:昼食

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