11月28日 (金)  相焼香

本願寺では(この辺だけかな?)それぞれのお寺に相焼香(あいじょうこう)と呼ばれる、二ヶ寺がひと組になっていて、お葬式や法事などの場合それぞれの導師となっておつとめをしあう。
正尊寺の場合、本巣市小柿の福乗寺は相焼香で「お師匠寺」と呼んでいる。

きょうはそのお師匠寺さんから、娘さんがご養子を貰う結婚式が来月13日の行われるので、その司婚(しこん)の打合せに来て欲しいと連絡があり、お取越の合間に伺った。

定刻に伺いお座敷で待っていると丸一組のJ明寺N和住職とS蓮寺K村住職が揃っておいでになり段取り会議となった。
N和さんとk村さんのお二人は会行事で、この度の儀式のディレクター、私は言われるままに動くだけ。

だが、イベント好きの性分としてはいささか物足りない・・・丸一組のカラーなんだろうけれど、お寺で寺族が仏前結婚式を挙げるからには、参列者は元より、ギャラリーになるであろうご門徒衆に仏前で婚儀をする良さを、いかにアピールする演出をするか、あまり考えられないようだ。

しかも、若い娘さんの希望か、媒酌人は無しとのこと・・・・お寺の後継住職となる婿養子さんをいただかれるのに、一抹の寂しさを感じた。
チョッとは物申そうかとも思ったが、立派なご親戚も有ることだしそこで決まったことだろう、余分な口は挟まず組内のディレクターの指示に従おうと決めた。
二時間弱思ったより時間がかかり、慌てて玄関を辞すと、境内の経堂ではまだ古い書物の搬入作業が続いていた。

経堂を修復されたとのことで、一時待避していた書物を収めておられるとのこと。数代前に学者のでられたお寺だけに、江戸時代の和綴本が山のようにあるようだ。

その和綴じ本を見ながら、歴史と伝統を大事にするのもお寺の使命のように感じつつ、合理と簡素化しつつある結婚式考えさせられたが、若い夫婦の出発となる結婚式の司婚、当人にもお寺にも最上のご縁になるようにできるかぎり頑張ろうと思いながら夕暮れのお参りに向かった。

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