12月1日 (月)  立会演説会で思った

きょうは別院で今週末行われる宗会議員選挙の立会演説会があった。
お取越参りにワープをかけて午後7時ギリギリに会場の香光殿に入った。
場内は撮影禁止とのこと、その現場をお見せできないのが残念だが。
6・70人分くらい並べた腰掛けはがら空き、10名ほどの聴衆である。岐阜教区の僧侶有権者は800名以上、本願寺の行く末を託する教区代表を選ぶ大切な選挙なだけに、いかにも寂しく感じた。

今回の選挙は現職のTさんと新人のSさんの一騎打ち。双方の演説を真剣に聞いた。

最初の演説は現職のTさん、現職であるからであろうか、本山から出されている機関誌「宗報」や本願寺新報にに出ている政策の要約、岐阜教区の状況や要望が何処に反映されているのかは皆目分からなかった。
だが、現職は本山を担いでいるという自負のようなものは感じられた。
持ち時間30分のはずだが、12分で演説終了・・・ちょっとガッカリだった。

今回の宗会議委員選挙は任期半ばにして解散総選挙。
風聞では、前年度の決算報告の承認で議会が二つに割れ、決算が不承認され執行部が解散を余儀なくされたと聞いている。
今回の立会演説会では時間も充分あるし、そこらあたりの顛末と、その議会に岐阜教区の代表としてどの立場で採決に臨まれたのか、そこらあたりも聞かせてもらえると思っていただけに、非常に残念に思った。

一方新人のSさんは、宗会議員選挙はすべての僧侶が宗制に関わる一票を投じられる唯一の機会。
年末のご院さん方がお取越や報恩講で忙し時期故に、無投票の可能性を感じ出馬を決意したと、自らの心境を述べられた。
そして、自らのお寺を取り巻く環境と、浄土真宗のみ教えが衰退していくのではないかと将来への不安を訴えておられた。一人のスタッフも頼まず孤軍奮闘しておられる姿に頭が下がり、後援会を組織し教区の重鎮方に囲まれた現職にはない清々しさを感じた。

Sさんのせつなる訴えを聞きながら、少年教化の礎を築かれた時代を思い起こし、自分自身この先生に影響されここ二十数年歩んできたんだなと、感慨にもふけった。

寒い香光殿だったが、立会演説会に参加して良かったとつくづく思った。

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