3月22日 (日)   お彼岸前の攪乱 X

入院、5日目の夜も越えた。
体調は良好、点滴のチューブが外れたので寝返りをうちながらゆっくり本も読んだ。
途中、ドクターが一枚の紙を持って説明においでた。
その紙には血液検査の結果がプリントアウトされていると言われるが、見てもよく解らない数字が並んでいる。
首をかしげていると、ペンでくるっと囲い「これがあなたの数値、となりの列が標準値です」
まだよく解らない・・・「チェックを付けて、ここだけ大変悪い数値です」と、差されたのが中性脂肪の値だった。
物事、数値化すると納得しやすいと言われるが、36項目に分けしかも単位がバラバラ、ビギナーにはかえって解りにくいような。

同じようなことが、朝晩の血圧と血中酸素の測定でも感じた。
指先に洗濯ハサミみたいな物を引っ付けると、血液中の酸素濃度が解るらしい。
首を伸ばしディスプレイを覗くと、98%の表示。
すげえ、満点に近い高得点だと思い看護師さんに嬉しそうに尋ねると、「普通ですね・・・95%以下だと酸素吸入かもね・・・」と、一刀両断。
学校の試験とは違い95点がボーダーラインとは、なかなか厳しい。

病に冒され入院生活すると、体の全てが数値化され説明され妙に納得してしまい、それを元に治療から食事まで決められていく。

宮崎先生の本を読みながら、数値化できない不思議の世界、納得理解して救われていくのでなく、いま事実として救いの中にある。
これはその慶びの中に居なければ、言えないだろうなぁ・・・

数値のような教理教学で相手を納得させても、そこには救いがないなぁと、今回の入院でつくづく感じた。

ただ、そこを埋めるかのように、笑顔を絶やさず働いている看護師さんには癒され頭が下がる。

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