1月8日 (金)  プロの技

正尊寺の事務所には大きな金庫が鎮座していた。お金はほとんど入っていないが、過去帳や登記書その他、お寺にとって重要な書類が入っている。
今は経蔵があるので火事の心配無しに古文書などは保管してあるが、経蔵が無かった時代、もしもの火災を心配して2時間耐火のゴッツイ金庫を置いていたのだ。

いよいよ、2週間後には庫裏の解体がはじまる、内人中で片付け移動してきたが、さすがに400sは専門家に任せることにした。
お昼過ぎにピアノ移動会社から、それほど屈強そうではない感じの3人の仕事人がやってきた。

いきなり、金庫の扉をはずして二人で運び出す。
「扉が結構重たいんですよね・・・(^_^)v」
と涼しい顔で移動。

そして、本体を3人がかりで吊り始めたが、まだまだ未整理の事務所、身を置くスペースに苦労しながら、何度もかけ声確認しながら出てきた。

そして、経堂の雪雫で濡れた石段を登っていく、仕事人の歪む顔を見ながら、坊守・院代と顔を見合わせながら、自分たちで手を下さなくて正解だったと胸を撫で下ろした。

さすがに物吊りのプロ、頭が下がった。
重量物が無くなった事務所、あとはコツコツ片付けて行けばいい、ゴールが見えるようになった一日だった。

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