10月29日 (金)  前住職入院

今週から目に見えて弱っていく前住、それまでは手をさしのべると歩いてテーブルへ移動し、食事もしていた。
ここ4日ばかり寝たきり状態になり、坊守が食べさせるようになっていたが、あまり食が進まないので、掛かり付けのお医者さんから「エンシュア・リキッド」という流動栄養剤を紹介され、呑ませるようになった。
だが、だんだんと呼吸もしんどそうになっていくので、今日には酸素吸入器を貸してもらい、介護認定の申請もする手はずになっていた。

ところが、その器械が入る前にどうしても風呂に入りたいという前住職の希望で、午前9時過ぎ風呂に入れた・・・・久々に湯船に浸かり気持ちよさげに入浴し、私も手伝い風呂から上がったその時、フニャフニャになった。
とりあえず抱え上げ、寝室に連れ戻したが、意識が無くなり呼吸も止まり、死んでしまったかのような顔になり、慌てて救急車を呼んだ。

92才と半年、ここで命終かと思った・・・・

救急車に乗り病院まで搬送される中、酸素吸入で少し意識は戻るが、車内のモニターから警告音が鳴りづめる、よく分からないが心拍数は120位あり心臓は動いているようだ、血中酸素濃度だろうそれが80%前後で動いている、酸欠状態なのだろうか・・・・?
かつての経験でそれだけは憶えていた。
http://shosonji.sakura.ne.jp/diary.cgi?mode=popup&y=2009&m=3&d=22

病院の救急で処置と検査、右肺が5分の1ほどの大きさに縮こまり、肺の外側に空気が溜まる気胸という状態らしい。
色々誓約書などを書き、胸腔ドレナージ手術というものをすることになった。
胸に針を刺し空気を抜く、いたってシンプルな処置だが、それをして貰らった後は前住職の顔がとても穏やかに変わった。

入院の体制にはいり、体に測定器をセットしモニターが頭上に置かれた。
心拍数は70台、血液酸素濃度は99%と正常に戻った。

ドクターの説明ではドレナージは上手くいったと、左右対称の大きさに戻った肺のレントゲン写真を見せてもらった。

最悪の事態を一瞬考えたが助けてもらうことが出来た、暫く入院して体力を回復してもらうことになった。
ご門徒・有縁の皆様にはご心配なく。

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