5月14日 (金)  タクソウ?

今日は農協が経営する葬儀会場へ行った。
葬儀が始まる前、小綺麗なお姉さんが資料を持って控室へおいでた、既にお茶は出してもらってある、何の用かと思ったら名刺を出し「本日の司会をさせてもらいます」とのこと、しばし段取り会談。
正尊寺葬儀はいたってシンプル、司会者へは言葉で飾るようなアナウンスはしないで欲しいと事前に文章で提示してある。あっという間の段取り会議であった。

時間にも余裕があったので、名刺を見ながらちょっかいを出してみた。
「ビューティースペースのちぃママっなの?呑み屋さんみたいですねぇ?」と。
名前は美容業界や水商売っぽいが、遺体保全(エバーミング)の会社だったそうで、葬祭業の一翼を担っているとのことで、彼女は司会専門のちぃママだそうだ。
滋賀県長浜が支所らしいが、あちらは未だに「タクソウ」が多く、岐阜の仕事が多いとのこと。
耳慣れない言葉が出てきたので尋ねた・・・

「タクソウって?」

聞けば自宅で行われる葬儀のことだという、そういえば息子が「部活の飲み会はお金が無いから、宅呑(たくのみ)が多い」と言っていたが、同じ発想か・・・・
『宅葬』・・・・葬儀とは人生最後の身を持っての御報謝、残されたものに命の本質を伝えるには生活の場所で厳粛に行えるのが最高だと、私は考えるのに、あまりにも軽く安い言葉に置き換えて、それを時代遅れにしていこうという意志を感じた。

坊さん、うかうかしていられないと、つくずく思った。

-------------------------------------------------------------
コメント 〈 http://9108.teacup.com/shosonji/bbs 〉
-------------------------------------------------------------

20100514-1.jpg