2月7日 (月)  向鶴の鬼瓦

隣村である上西郷のご門徒から、母屋をリホームしようと屋根瓦を降ろしたら、正尊寺の瓦のようだが見に来て欲しいとの連絡。
早速午前のお参りを済ませ、カメラを持って出かけた。

代々庄屋さんだったお宅、明治時代初期に建てられた反り屋根の大きな建物、住友林業の工事幕で覆われ、リフォームというより大規模な修復といった感じである。

お庭には電話で知らせがあった、鬼瓦が一対横たわっている。
確かに片方の鬼瓦経の巻には向鶴、他の経の巻や隅鬼瓦は総てこのお宅の楓の家紋が付いているのに不思議な感じである。

何でも伊勢湾台風の後、屋根を直した時、当時総代をしていた先々代が正尊寺から譲り受けたという話を聞かせれているそうで、どうしたものかという相談であった。

瓦の形状からしてどう見ても唐破風の屋根瓦のようだ、とすると明治24年の濃尾震災で倒壊した大玄関の鬼瓦かも知れない。
とりあえず、正尊寺に持ってきて貰い保管することになった。
昨年には大玄関の修復で大正時代の鬼瓦は新しくしたが、そのずっと以前の鬼瓦が今出てくるとは不思議なご縁を感じたことだった。

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