2月23日 (火)  妙好人との別れから

今日の葬儀は心にしみた、一昨年秋に真宗講座の出席回数が150回になり、記念にと参道脇に親鸞聖人の句碑を寄進された方のものだった。
http://shosonji.sakura.ne.jp/diary.cgi?mode=popup&y=2014&m=9&d=20
あれから一年半、自らの運転で奥様を乗せ、ずっと真宗講座皆勤であったのに、儚いことである。
いつも合うと「ご院さんの始められた真宗講座のおかげで、本当の仏法に出逢わせてもらえた」とお礼を言われていた。
まさに妙好人のような方だった。
住職としてはこういう方の存在で頑張れるし、背中を押され頑張ってきただけに、葬式では還相の働きをお手伝いするために一段とお勤めにも力が入った。

ここ数年、真宗講座108回を超えるお聴聞の達人が次々お浄土へ出発されている。
第一回から15年という月日の重さを感じるとともに、次の世代へバトンタッチしてもらえるような、法座の充実を弛まず進めなければと考えさせられている。

そんなことを思いながらの葬儀と還骨の間に別院へ走った。
ご輪番から改修完成間近の本堂に設置するプロジェクターの業者デモンストレーションがあるから見に来てほしいというものだ。
正尊寺は15年も前から真宗講座で仏事作法プロジェクタープレゼンをやっている。
去年の8月にも勤式部隊を引き連れシュミレーションにおいでたりで、先駆者の発想を参考にと思われたのだろう。
http://shosonji.sakura.ne.jp/diary.cgi?mode=popup&y=2015&m=8&d=24

本堂で5,000ルーメンと7,000ルーメンのデモ機を並べて比較、ざっくりの値段も聞いて委員長さんは高いと思案のご様子だった。

しかし、いま正尊寺本堂に付いてるプロジェクター15年前はもっと高かったのに・・・・・
このような設備をしていかに伝道教化に使うか、そのへんの観点が違うと予算だけしか見えなくなるのだなあと思った。
http://www.sony.jp/vpl/products/VPL-FHZ700/
よって、多少使い方や設置の仕方など感じたことだけは意見しておいたが、どうなるかは後の楽しみである。

正尊寺では本堂の設備や法座には惜しまず出来る限りの予算を投入してきたが、本日の葬儀のように、間違いなくお浄土への橋渡しが出来たと感じられる方が何人もある。

住職として何よりの贅沢をさせてもらったと、改めて思った別院訪問であった。



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