6月29日 (木)  金龍静先生来院

一昨日、八木西光寺真宗講座のご講師で北海道から来岐の金龍先生、この2日間美濃地方の寺院や門徒宅を精力的に調査してみえるようだ。
正尊寺にも事前に書面にて調査依頼が届いており、午後1時にはアシスタントとして美濃市史編纂の古田先生とおいでになった。

戦国期の真宗史のスペシャリストである金龍先生、正尊寺宝物を広げては作者と年代を鑑定して貰えた。
正尊寺には親鸞聖人御真筆六字名号がある。
http://shosonji.sakura.ne.jp/sp/18p

蓮如上人のお名号は正尊寺の改宗開基にも関わるので真筆だと信じていたが、親鸞聖人については現存している物はほとんど国宝、「伝」としてモヤモヤしていたが、金龍先生見るなり
「これは蓮如上人の真筆に間違い有りません、しかも楷書の六字名号は大変珍しい」と、思わぬ鑑定結果となった。

これからは、堂々と蓮如上人の御真筆2幅自信を持って後世に伝えていける。

その他の宝物もすべて本物、本願寺九代門主実如上人の花押の入った「御文章」は山科に本山があった時代に拝領した物とお墨付きをもらった。

金龍先生4時間ばかりの滞在の中で、戦国時代の正尊寺が置かれた環境を宝物を通して教えてもらえた。

さて、これらの宝物が紙魚(しみ:古文書を食べる虫)の住み家にならないように、防虫香をこまめに入替せねばと思った、会談であった。

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