10月31日 (月) 10月も終わり、焦る!
10月も終わり、この時期はツルベ落としともよばれる如く、アッという間に日が暮れる。 前年度並みにお取越のお参りをする為ここへ来てスケジュールがびっしり詰まっている。
坊守が作ってくれる、愛妻弁当(?)を持って今日も駆けずり回った。ありがたいことに、この弁当は車を運転しながらでも食べやすいように作ってある。おにぎりのラッピングやおかずには全て串が刺さっているが良い感じなのだ。 今日もお参りのロスタイムを減らすため、信号待ちでセッティングし、走りながら食べた。
ただ、身体に良くないとの偏見から、マルシンハンバーグを入れてもらえないのがちょっと寂しい。
ともあれ、10月中に例年通り目標の115軒のお宅でお取越報恩講をお勤めすることができた。 明日から11月、200軒のお参りを目標に気合いを入れることです。
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10月29日 (土) 誕生
今朝、法務員の鈴木くんが、ぼォ〜としていかにも寝不足の顔で、出勤してきました。
「生まれたんか?」
その瞬間、満面の笑みに変わりました。 昨夜、午後11時半頃無事女児が誕生したそうで、出産に立会い、それから興奮覚めやらず朦朧としてやって来たのでした。
平成15年8月に正尊寺本堂で仏前結婚式を挙げ2年になりますが、待望の第1子が誕生したのです。 〈結婚式の様子〉 http://www.shosonji.or.jp/new/ketkonsiki/03kongi.html
法要を済ませ、夕方さっそく病院へ赤ちゃんの見学に行ってきました。2900gの赤ちゃんはホントに可愛らしいですね。 来年の初参式には元気でお参りしてもらいたいものです。
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10月28日 (金) 岐阜の街も変わっていく
本巣の田舎が変わっていくだけではない、岐阜の街も変わっていく。 今日お取越にお参りしたSさん宅、かつては鵜川旅館という料理旅館を経営されていた。 20年ほど前体調を崩されたのを機に、廃業されマンションに建て替えられそこに住んでおられる。 お取越にお参りするとよく長良川鵜飼いの賑やかかりし当時のお話を聞かせてもらう。 今日もそんな話を聞き、帰りがけエレベーターホールから見える金華山を眺めながら
「法事の時、ご院さんといっしょにお斎をいただいた、リビエール長良ホテルも無くなってしまった。ここにまた高層マンションが出来る・・・・」
と淋しそうに話された。
一昔前はこの長良川畔には沢山のホテルや旅館が並び、鵜飼い観光都市として一世を風靡していた。 それがここ数年でその面影すらなくなってしまった。 Sさんのその淋しそうな面持ちから、その現実を感じさせられたことです。
お寺を取り巻く環境も時代と共にどんどん変化しています。時流を掴みつつ、しかも流されることなく、あるべき本来の形を守って行くにはどうしたらいいのか、ぽっかり空いたホテルの空き地を眺めながら考えさせられました。
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10月26日 (水) どこのご院さんも頑張っとる!
今日は一宮→名古屋→春日井→岐南町と遠方のお取越に回りました。 名古屋のお宅に伺ったときのことです。毎年お取越には姉弟が集まってきておられるのに、今日は奥さん一人だけ、おかしいなぁと思った。 奥さん曰く 「妹らのところもお取越やで、今日は誰も来てくれん」 妹さんとこはお寺どこかと尋ねると。 「大野の浄勝寺さん」 このお宅は美山町の北山出身(ここは正尊寺と浄勝寺門徒がほとんど)、この地区の方々はどこへ行かれてもお取越はちゃんと勤められます。 正尊寺だけでなく同じ日に浄勝寺さんも、名古屋のお取越を回ってみえる。 M住職も私と同じ思いで日程を設定し回ってみえるのだなぁと思うと、頬がゆるみました。
170q、4時間半の移動時間、私だけでない、どのご院さんも頑張っている、と思うとアクセルも軽くなった1日でした。
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10月25日 (火) 業務用コーヒーメーカ入手
先日の真宗講座でコーヒーをサービスしたら、思いのほか評判が良かった。 これほど喜ばれるのなら、本格的なコーヒーメーカーを置きたくなる。 業務用の機器は結構お値段がはる、喫茶店の開店でもないのだから、美味しいコーヒーさえできれば中古でも問題ない、と思いさっそくインターネットオークションで探す。 いろいろ出品されている、最もメジャーなメリタのマシーンを競り合い落札、それでも新品の1/15程度の価格でGET。
今日、佐川さんが届けてくれた。過剰なほどの厳重な梱包、トウモロコシのように皮をむいていくと、思った通りのコーヒーメーカーが現れ、嬉しくなった。 お寺で人寄りのある時には、きっと活躍してくれるだろ。
とにかくオークションはありがたい、こんな忙しい時期でも、ものの3日ばかりで必要な物が、ちゃんと手に入れられるのだから。
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10月23日 (日) つくばね?
お参りを済ませ、事務仕事をしていると 「奥さんみえる・・・?」 と、陽もどっぷり暮れた玄関先に変な葉っぱがユラユラしている。 「居ますよ、どうぞお入り下さい」と、 促すと、鍋原(お寺からは15q位北の地区)のSさんが、数本の木の枝を持って入ってこられました。 「珍しい木があったので、お庫裏さんのお花の材料になったらと思い持ってきたけど・・・・」 奥から出てきた家内は、それを見るなり 「まぁ〜嬉しい、こんなのがあるんやね・・」とおお喜び。
私はただのボボが付いた枝とかなと思ったが、よく見ると変な恰好をしている。 ツクバネと言うものらしい?たしかに羽子板の羽の付いた玉のような恰好をしている、珍しいものらしい。
このSさんはいつも山へ行って、珍しい木や花があると持ってきてくださる。 花のことはサッパリ解らん住職だが今日は特にありがたかった。日曜の今日はひたすらお参りに走り回り、この雑記の写真を撮る間も無く、雑記1日スキップをするつもりだった、これでまた書くことが出来ると早速カメラを構えた次第。
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10月22日 (土) ホテルで法事
今日は午前中少し遠方の美山町でご法事、急いで帰り昼食をとっていると、午後からのご法事のお宅から電話。 電話にでた坊守から 「今から行く法事、ホテル十八楼だと聞いていた?」 そう言えば・・・・? 危ないところだった、もう少し電話が遅かったらもぬけの空のお宅におじゃまし、肝を冷やすところだった。 街中のお宅では、たまにホテルやホールを借りてのご法事が行われるようになってきた。 ホテル十八楼は鵜飼いの宿として有名なホテルで、鵜飼いや結婚式では何度も来ているが法事ははじめて。 ホテルに向かう途中、頭が混乱していたのでご本尊をお供してくることを忘れたことに気づいたが、もう遅い。 ご本尊が座像や他宗のものだったらまずいな、と思いつつ会場に着きお内仏を見ると、助かった、浄土真宗のご本尊が安置されていた。ただ、お仏壇はお東仕様だが、三具足はお西の形式。 係員曰く 「お供えは東西のご門徒に合わせ、変えさせてもらっています」とのこと、しかも会場内に皆さんと対面する形で私の席がしつらえてある、さすが十八楼やるなと感心。
ホテルやホールの場合、ご院さんの控え室が別室になっている場合が多い、法事の時にはこれが淋しい。 土日の法事ではスケジュールがたて込みいっしょにお斎の席に座れない、お勤めの合間の少しの休憩時間が貴重なコミュニケーションの場、別室に隔離されてはサッパリである。
お経を読む間はなるだけよそ事を考えないよう努力し、休憩の間は五感を研ぎ澄まし、お参りに来ておられる方々表情や会話の内容を観察し、話のチャンスを伺う。 当家だけでなく親戚の方々と思わぬコミニュケーションが取れたとき、とても嬉しくなり得をした感じで、お勤めの疲れが吹き飛ぶのです。
住職からのお願い・・・・ もし、このような会場でご法事を勤められるときは、お勤め会場内に皆さんと顔を合わせられる形で席を作っておくように頼んでおいて下さい。
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