Diary 2005. 10
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10月31日 (月)  10月も終わり、焦る!

10月も終わり、この時期はツルベ落としともよばれる如く、アッという間に日が暮れる。
前年度並みにお取越のお参りをする為ここへ来てスケジュールがびっしり詰まっている。

坊守が作ってくれる、愛妻弁当(?)を持って今日も駆けずり回った。ありがたいことに、この弁当は車を運転しながらでも食べやすいように作ってある。おにぎりのラッピングやおかずには全て串が刺さっているが良い感じなのだ。
今日もお参りのロスタイムを減らすため、信号待ちでセッティングし、走りながら食べた。

ただ、身体に良くないとの偏見から、マルシンハンバーグを入れてもらえないのがちょっと寂しい。

ともあれ、10月中に例年通り目標の115軒のお宅でお取越報恩講をお勤めすることができた。
明日から11月、200軒のお参りを目標に気合いを入れることです。

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10月30日 (日)  日曜日

朝から日曜学校待っていても、誰も来ない。
しばらくすると、中学生が2人、
「今日は小学校の資源回収やで、誰もこんやろ?」と、
言いながらやって来ました。
二人はいっしょにお参りだけして、お下がりを貰い帰っていきました。
最近忙しく走り回り地元の情報不足
「来週はおりべ祭りやで、日曜学校は休みやよ」と、伝える事は忘れませんでした。

出がけに、役場の前を通ると駐車場には軽トラやワゴン車に子どもと古新聞・古雑誌を載せた車が湧いている。
秋晴れの日曜日、絶好の廃品回収びより、何トンの資源が集まったのだろうかな、などと考えながらご法事へ走りました。

夜には、仏教壮年会の役員会。
11月12日のボーリング大会の打ち合わせのために集まってこられました。
先日オークションで落札したコーヒーメーカーの出番。
「コーヒーかな、ありがてぇ」
と喜んで呑んでもらえました。ただ、6人で1.8リットル、お代わりしてもまだ余りました。

何事も適量・・・・に心がけねば。

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10月29日 (土)  誕生

今朝、法務員の鈴木くんが、ぼォ〜としていかにも寝不足の顔で、出勤してきました。

「生まれたんか?」

その瞬間、満面の笑みに変わりました。
昨夜、午後11時半頃無事女児が誕生したそうで、出産に立会い、それから興奮覚めやらず朦朧としてやって来たのでした。

平成15年8月に正尊寺本堂で仏前結婚式を挙げ2年になりますが、待望の第1子が誕生したのです。
〈結婚式の様子〉
http://www.shosonji.or.jp/new/ketkonsiki/03kongi.html

法要を済ませ、夕方さっそく病院へ赤ちゃんの見学に行ってきました。2900gの赤ちゃんはホントに可愛らしいですね。
来年の初参式には元気でお参りしてもらいたいものです。

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10月28日 (金)  岐阜の街も変わっていく

本巣の田舎が変わっていくだけではない、岐阜の街も変わっていく。
今日お取越にお参りしたSさん宅、かつては鵜川旅館という料理旅館を経営されていた。
20年ほど前体調を崩されたのを機に、廃業されマンションに建て替えられそこに住んでおられる。
お取越にお参りするとよく長良川鵜飼いの賑やかかりし当時のお話を聞かせてもらう。
今日もそんな話を聞き、帰りがけエレベーターホールから見える金華山を眺めながら

「法事の時、ご院さんといっしょにお斎をいただいた、リビエール長良ホテルも無くなってしまった。ここにまた高層マンションが出来る・・・・」

と淋しそうに話された。

一昔前はこの長良川畔には沢山のホテルや旅館が並び、鵜飼い観光都市として一世を風靡していた。
それがここ数年でその面影すらなくなってしまった。
Sさんのその淋しそうな面持ちから、その現実を感じさせられたことです。

お寺を取り巻く環境も時代と共にどんどん変化しています。時流を掴みつつ、しかも流されることなく、あるべき本来の形を守って行くにはどうしたらいいのか、ぽっかり空いたホテルの空き地を眺めながら考えさせられました。

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10月27日 (木)  本巣の田舎が変わって行く

遠隔地のお取越に回ると、よく尋ねられます。
「お寺の手前で工事しとるの何やね?」

正尊寺のすぐ東、文殊でスーパーのバローが大々的に工事をしています。敷地面積15,000坪にスーパー・ホームセンター・本屋など複合の商業施設が作られるのです。

この敷地はこの夏まで田圃だった所で、そこの地主には正尊寺門徒の方が沢山おられます。

その中のTさんは
「この田圃はT家の先祖代々養ってくれた所で、そのために田をおこしたり、消毒をしたりして沢山の生きものが犠牲になったと思う。いつもそんな事も思いながら農作業をしてきたが、いよいよ埋め立てられる前に、一度ご院さんに来てもらい、感謝の法要をしたい。」と、
7月5日に草を刈った田圃の真ん中で阿弥陀様を安置しお勤めしました。

その時はわずか5ヶ月ばかりで、本当にそんな大きな施設が出来るのかと半信半疑でしたが、もう開店日の幕まで掲げ、形となってきています。
私の子どもの頃は、田舎の見本のような村でしたが、段々と街に変わっていく。
田畑が街になっても、T家の皆さんのような害虫にまで仏さまの命を感じてゆく心が、変わっていかないことを願うばかりです。

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10月26日 (水)  どこのご院さんも頑張っとる!

今日は一宮→名古屋→春日井→岐南町と遠方のお取越に回りました。
名古屋のお宅に伺ったときのことです。毎年お取越には姉弟が集まってきておられるのに、今日は奥さん一人だけ、おかしいなぁと思った。
奥さん曰く
「妹らのところもお取越やで、今日は誰も来てくれん」
妹さんとこはお寺どこかと尋ねると。
「大野の浄勝寺さん」
このお宅は美山町の北山出身(ここは正尊寺と浄勝寺門徒がほとんど)、この地区の方々はどこへ行かれてもお取越はちゃんと勤められます。
正尊寺だけでなく同じ日に浄勝寺さんも、名古屋のお取越を回ってみえる。
M住職も私と同じ思いで日程を設定し回ってみえるのだなぁと思うと、頬がゆるみました。

170q、4時間半の移動時間、私だけでない、どのご院さんも頑張っている、と思うとアクセルも軽くなった1日でした。

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10月25日 (火)  業務用コーヒーメーカ入手

先日の真宗講座でコーヒーをサービスしたら、思いのほか評判が良かった。
これほど喜ばれるのなら、本格的なコーヒーメーカーを置きたくなる。
業務用の機器は結構お値段がはる、喫茶店の開店でもないのだから、美味しいコーヒーさえできれば中古でも問題ない、と思いさっそくインターネットオークションで探す。
いろいろ出品されている、最もメジャーなメリタのマシーンを競り合い落札、それでも新品の1/15程度の価格でGET。

今日、佐川さんが届けてくれた。過剰なほどの厳重な梱包、トウモロコシのように皮をむいていくと、思った通りのコーヒーメーカーが現れ、嬉しくなった。
お寺で人寄りのある時には、きっと活躍してくれるだろ。

とにかくオークションはありがたい、こんな忙しい時期でも、ものの3日ばかりで必要な物が、ちゃんと手に入れられるのだから。

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10月24日 (月)  第5回目の連研

一月は早い、もう10月も第4月曜日、中川北組連研の日だ、お参りから帰りデーターの整理と、仏事作法のレジメ印刷をして準備。
連研に携わり3期目、仏事作法のレジメは前回の焼き直しで対応、何事もデーターで蓄積していくと楽になる。パソコン様々!

今回の会場は数屋の願成寺さん、午後7時過ぎ到着するとご住職が駐車場に出て車を誘導、続々と参加者の車が入ってくる。
願成寺さんは3年前蓮如上人の500回遠忌法要の記念事業で山門・鐘楼を建立、駐車場も拡張され多くの人が集まりやすい環境整備をされました。とても良いロケーションでの研修ができます。

今回の連研参加者は23名、名簿では41名ありますが、この位の人数で安定してきたようです。皆さん働き盛りの忙しい方も多く、これだけきて下さることを喜ばねばと思います。

組連研はこれから4ヶ月冬眠、次回は3月、しばらくは安気に構えられます。終わりの挨拶をしながら、チョット頬がゆるんだかも。


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10月23日 (日)  つくばね?

お参りを済ませ、事務仕事をしていると
「奥さんみえる・・・?」
と、陽もどっぷり暮れた玄関先に変な葉っぱがユラユラしている。
「居ますよ、どうぞお入り下さい」と、
促すと、鍋原(お寺からは15q位北の地区)のSさんが、数本の木の枝を持って入ってこられました。
「珍しい木があったので、お庫裏さんのお花の材料になったらと思い持ってきたけど・・・・」
奥から出てきた家内は、それを見るなり
「まぁ〜嬉しい、こんなのがあるんやね・・」とおお喜び。

私はただのボボが付いた枝とかなと思ったが、よく見ると変な恰好をしている。
ツクバネと言うものらしい?たしかに羽子板の羽の付いた玉のような恰好をしている、珍しいものらしい。

このSさんはいつも山へ行って、珍しい木や花があると持ってきてくださる。
花のことはサッパリ解らん住職だが今日は特にありがたかった。日曜の今日はひたすらお参りに走り回り、この雑記の写真を撮る間も無く、雑記1日スキップをするつもりだった、これでまた書くことが出来ると早速カメラを構えた次第。

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10月22日 (土)  ホテルで法事

今日は午前中少し遠方の美山町でご法事、急いで帰り昼食をとっていると、午後からのご法事のお宅から電話。
電話にでた坊守から
「今から行く法事、ホテル十八楼だと聞いていた?」
そう言えば・・・・?
危ないところだった、もう少し電話が遅かったらもぬけの空のお宅におじゃまし、肝を冷やすところだった。
街中のお宅では、たまにホテルやホールを借りてのご法事が行われるようになってきた。
ホテル十八楼は鵜飼いの宿として有名なホテルで、鵜飼いや結婚式では何度も来ているが法事ははじめて。
ホテルに向かう途中、頭が混乱していたのでご本尊をお供してくることを忘れたことに気づいたが、もう遅い。
ご本尊が座像や他宗のものだったらまずいな、と思いつつ会場に着きお内仏を見ると、助かった、浄土真宗のご本尊が安置されていた。ただ、お仏壇はお東仕様だが、三具足はお西の形式。
係員曰く
「お供えは東西のご門徒に合わせ、変えさせてもらっています」とのこと、しかも会場内に皆さんと対面する形で私の席がしつらえてある、さすが十八楼やるなと感心。

ホテルやホールの場合、ご院さんの控え室が別室になっている場合が多い、法事の時にはこれが淋しい。
土日の法事ではスケジュールがたて込みいっしょにお斎の席に座れない、お勤めの合間の少しの休憩時間が貴重なコミュニケーションの場、別室に隔離されてはサッパリである。

お経を読む間はなるだけよそ事を考えないよう努力し、休憩の間は五感を研ぎ澄まし、お参りに来ておられる方々表情や会話の内容を観察し、話のチャンスを伺う。
当家だけでなく親戚の方々と思わぬコミニュケーションが取れたとき、とても嬉しくなり得をした感じで、お勤めの疲れが吹き飛ぶのです。

住職からのお願い・・・・
もし、このような会場でご法事を勤められるときは、お勤め会場内に皆さんと顔を合わせられる形で席を作っておくように頼んでおいて下さい。



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