Diary 2006. 5
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5月31日 (水)  妙好人をたずねて最終日

今日は瀬戸内広島市内のビジネスホテルで朝を迎えた。快晴だ、旅行の最終日も天候には恵まれそう、勢いテンションもあがり、予定していなかった広島別院へ朝のラッシュのなか参拝した。
ずっと田舎ばかり走ってきたので、路面電車の走る都会の道は車線変更もうまくできず、焦りまくったが、何とか到着した。原爆で全てが無くなった広島なのに、近代的で立派な本堂や諸施設が整えられている、安芸門徒の力を感じさせられた。

広島別院にお参りした後は、中国縦貫道を帰路についた。小回りの利く我々の旅行、ただ帰るだけでない。途中、安芸高田の高林坊、三次の照林坊へもお参りした。
どちらのお寺もアポ無し、初対面ご住職や坊守さんからは怪しげな団体に写ったようだったが、この地方の知合いの名前などを出し訪問の理由を説明すると、こころよく本堂を開けお参りさせてもらうことができた。しかも、丁寧にお寺の謂われを説明してもらい、厚かましく庫裏でお茶までよばれた。
この2ヶ寺は中国地方へお念仏の教えを広められた、明光上人(親鸞聖人お弟子)ゆかりの寺で、今回の妙好人をたずねる旅ができた出発点を感じた。どちらのお寺のご院さんや坊守さんが、初対面の我々に、驕ることなく同じ真宗の同行であると感じるように接してもらえる中から、多くのものを学ばせたもらった。

時間を気にしながら広島県境を越え、岡山へと入り津山市の法然上人誕生寺へも足を伸ばした。
熊谷直実が建立したといわれる誕生寺、きれいに整備された境内に感心をしながら、浄土真宗の教えの原点で今回の旅を締めくくれたこと、何とも言えない感慨を感じたことだった。

段取りよく進んだ帰路、今回は夜半までには岐阜に着く勢いだったったが、名神高速道路リフレッシュ工事にあたってしまい、吹田からずっうと岐阜まで車線規制と渋滞、帰ってみれば結局日付は変わっている。いつもの2泊5日、走行距離1400qという強行スケジュールであった。

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5月30日 (火)  念仏の土徳

温泉津温泉の旅館で朝を迎え浴衣姿で温泉街を散歩。すると、お寺の換鐘の音が聞こえる、音の出所を探すと、今日一番に訪れるはずの西楽寺のお朝事が始まるところだった。
しかも、その換鐘を打っているのは今泊まっている旅館の女将さんだった。
後で西楽寺の坊守さんから、毎朝近隣の人々はお寺でお勤めをし一日が始まり仕事につく、これが温泉津の生活だと聞かされ、妙好人才市さんの詩が温泉街のあちこちに飾られていることに納得ができた。

温泉津を後にして、江津(ごうつ)市有福温泉近くの浄光寺へ、ここは妙好人善太郎さんの師匠寺、山際に立つ立派な伽藍も驚いたが、私よりすこし年長のご住職のエネルギッシュな法座活動の話には驚かされた。
きっと現代の妙好人はこのようなところから生まれるに違いないと思った。

今日、最後に訪れたのは広島県境の山中にある浄泉寺。ここのご住職は龍谷大学の教授、お留守を知っていたのでアポはとらず訪れた。
しかし、91才のお祖母様がお寺の歴史を話してくださり、石見のお念仏がここを中心に広がって行ったことに得心ができた。

ここを最後に、島根県を後に広島県へと車を進めた。

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5月29日 (月)  妙好人を尋ねて

御旧跡巡り第1日目、鳥取市青谷にある願正寺に早朝着くと、皆でお勤めしご住職から因幡の源左同行についてのお話を聞かせたもらった。本堂で源左さん等身大パネルも入り集合写真を撮り、お庫裡でお茶をよばれながらの質疑応答では、お念仏をしながらアクティブに動かれた妙好人源左さんの実像を感じられた。

青谷を後に寝不足で重たい目蓋をこすりながら、日本海にそって松江出雲という観光地には目もくれずひたすら西に向かった。200qもない移動だが、一般国道だと一日かかる夕方やっと温泉津(ゆのつ)に着いた。
島根県石見(いわみ)地方は浄土真宗のお寺がたくさんあり、和上さんや妙好人をたくさん排出した。その中でも浅原才市さんは温泉津温泉街で下駄を作りながら、多くの歌を詠まれた。
才市さんがお聴聞に通った安楽寺では、ご住職からゆっくり才市さんについてお話を聞き、念仏の土徳の再確認が出来た。
ただ、お別れの前に看板を出し写真とりお寺を後にする時、若坊守さんから小声で「看板の字間違っていますよ」と指摘をされ、思わず身が縮こまった。才市→「才一」となっている。
勉強不足の旅行集団の珍道中、本性露呈の瞬間であった。

宿泊は超ひなびた温泉津温泉街の「輝雲荘」、来年には石見銀山が世界遺産に登録されるようで、温泉街もそれを当て込んで街興の計画中とのこと、このひなびた良い感じの最後に遭遇したようだった。。
外湯で地元のオッチャン達と熱い風呂に入り、長い移動の疲が癒された。

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5月28日 (日)  西へ走る

今日は日曜日のうえお葬式が2軒も重なり寸暇を惜しみお参りに走り回った。すべてのお参りが終わった午後8時、ワゴン車にカメラケースや着替えにお土産を積んで岐阜の妙円寺さんへ向かい、仲間のご院さん7名と合流し名神高速・中国縦貫道をひたすら西に向かって走った。
毎年恒例2泊5日の御旧跡巡りの旅、今回は山陰山陽の妙好人のお寺を尋ねながら、ご法義地での実地体験をする企画、疲労困ぱいでのスタートとなった。

朝までに鳥取の源左さんのお寺の近くまで行く予定、米子道のICを降りるとそこは温泉のメッカ、深夜1時過ぎ国道沿いにある湯原温泉砂湯という無料露天風呂に浸かり、少し疲れを癒し鳥取に向かった。
案外早く着き夜明けまでの3時間ばかり、ハワイ温泉の道の駅で車中仮眠で時間調整をした。

※昨年のご旧跡巡りのブログ
http://shosonji.sakura.ne.jp/diary.cgi?mode=read&y=2005&m=5


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5月26日 (金)  第24回真宗講座

ドンヨリ曇り小雨も降る肌寒い日になった第24回真宗講座、天気に阻まれてか参詣者の超増大には至らなかったが、一応満堂で行うことが出来、ご講師への面目は何とか保てた。

ご講師の小林先生は大阪弁でテンポの良いご法話、本堂は笑ったり涙したり、そして要のテーマ「現生のすくい」しっかり聞かせてもらえた。

今回夜の部では4名の方が50回出席StandardStageの修了証をもらわれた。平成13年から5年間、昼夜一度も休むことなく出席されての快挙である。
まだ、これに続く人々が沢山おいでる、この真宗講座を始めて、お聴聞をすることの楽しさが、だんだん浸透していくことが目に見えて分かる、住職としては嬉しい限りである。
この楽しさをもっともっと多くのご門徒に分かってもらえるよう頑張らねば。

※この模様は行事アルバムで紹介しています。
http://www.shosonji.or.jp/new/06-05kouza/06-05kouza.htm

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5月24日 (水)  お寺を支えているもの

今日は本山で全国の教区専従員(別院の職員さんなど)研修会があった。私は職員でないので門外漢なのだが、キッズサンガ計画を全国に浸透させるるには各教区の職員さんがどれだけ頑張ってもらえるかが命であり、その情況を見極めるために出席させてもらった。

本山と教区(一般の本社と支社)上意下達ではではなかなか意思統一が図られないようだ、、各地方それぞれの状況が違うようで、キッズサンガ計画も全国のお寺に浸透していくには沢山のハードルがあるとしみじみ思った。
だが、本山の部長さんや職員は今回の計画は、宗門の未来を左右しかねない大切な事である、という認識がその熱く説明される姿から私は感じられたが、全国から集まった専従員さんにはどう写ったかは分からない。

午前中で会議は終わり、今回も参拝志納部で沢山の免物(ご本尊やお脇掛)を受本山を後にした。
今日は時間にも余裕があるので、遠回りして帰ることにした。

びわこ大橋を渡り滋賀県守山市にある、赤野井別院や聞光寺、錦織寺といった湖東の御旧跡を回った。
中川北組の総代会で毎年行く研修旅行の下見になったら、と思いやって来た。
赤野井別院は蓮如上人の御旧跡で、立派な伽藍であるが常駐の輪番さんや職員はおらず、60戸の直参門徒が毎日二人ずつ順番を決め、朝8時から午後5時までお庫裏に詰め、お仏飯をたてお掃除をしお守りしてみえる。

突然訪れた私に、気持ちよくにこやかに対応されるお二人のオバサンの姿の中に、難しい教義教条だけでなくご法義を大切思う心が、500年こうしてしっかり別院を維持できた事だと思いつつ、午前中の会議で数々出た原理原則での質問や意見を思い出し、浄土真宗のお寺や別院本山といった組織が何によって支えられてきたのか、あらためて考えさせられた。

ともあれ、8月の研修旅行で総代会や組内法中とこうした所に来れたらと、道路や駐車場の確認に精を出した。
ただ、びわこ湖畔は旧道とバイパスが複雑に入組み、カーナビ通りに進むといきなりとてもバスが進めないような村中の狭道になり、行きつ戻りつしながらバス道の確保には時間がかかったことだった。

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5月22日 (月)  組連研

今日は一日中ボーとしてシャキッとしない。
夜更かしをしたのがいけなかったようだ、初参式の残務と写真の整理、参加者が多かった分時間がかかった。
このホームページを動かしだし、よけいにパソコンに使われている。せっかくたくさんの若い夫婦が集まった、一刻も早く見てもらおうと欲をかく。
「ご院さんのホームページアップされるのが早いですねぇ」そういわれると嬉しくなってしまう見栄っ張りなのだ。

おかげで、今夜の連研は自分で分かるほどテンションがあがっていない、目はショボイし身体もだるい、忙しい中参加し下さる受講者に申しわけなく思ったことだった。

今週はもう一つ大切な真宗講座が控えている、頑張らねば。

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5月21日 (日)  晴天の初参式

スカッと晴れ上がった日曜日、お昼を回った頃には続々と赤ちゃんを抱いた家族連れが山門をくぐってくる。

今年の初参式はかつて無い賑わい、申込者32名(内2名は発熱でお休み)両親祖父母兄弟をともなった大所帯が多く本堂はパニック状態だった。
第2次ベビーブームの子ども達に、新たな子ども達が授かりつつあると実感した。介添えに付いてくる祖父母が見るからに団塊の世代なのだ。

家族写真や集合写真を撮るとき、遠慮なのか照れるのか、写真に入らない中年の方が多くあった。

けれど、こうして赤ちゃんを中心にして団塊も若い親たちも一緒に本堂に座り、手を合わせてくれる。
浄土真宗の長い歴史の強さをヒシヒシと思った。このご縁を大切に育てていかなければ、とつくづくと思った、初参式だった。

※この模様は行事アルバムで紹介していますお訪ね下さい。
http://www.shosonji.or.jp/new/06-05syosan/06-05syosansiki.htm

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5月19日 (金)  下見

毎月19日は正尊寺の一休さん日、お定飯(おじょうはん:月参り)が無い日、今日も法要帳には何も書いてない。

チャンスと思い、W師と計り昨夜全ての法務が終わった8時に北陸に向け出発、深夜金沢郊外にある健康ランドに到着し、風呂で垢を落とし夜を明かした。

7月に予定している仏教壮年会の研修旅行下見が目的で北陸にやってきた。仏壮会員からリクエストのあった、富山県高岡の勝興寺とその周辺のリサーチに朝からしっかり回った。大伴家持・雨晴海岸・二上山など結構見所はあり、昼食場所などもツバを付け、まだまだ時間が余った。
やっぱり前日から出ると時間に余裕ができる (^-^)

そこで、小杉IC近くにあるS会本部の偵察にも行ってみた。なるほど噂通り山あいに真新しい巨大な建物が建っていた、しかもそこからウィークデイにもかかわらたくさんの若者が出てくる。研修会の後のような感じだったが、駐車場の車やバスからして数千人規模であっただろうと推察した。
我々本願寺とはスタンスが違うというものの、日頃の危機感が何倍にも膨れあがるとともに、いま進めようとしている「キッズサンガ計画」絶対に成功させなければと、いよいよ闘志も湧いたことだった。

帰路まだ夕暮れには間があり、前々から尋ねてみたかった「おわら風の盆」のお寺、八尾の聞名寺経由した。しかし残念ながら改修工事中で、本堂にあがりお参りすることができず、ちょっと残念だった。

ともあれ、ゆっくり非日常のひとときを過ごすことができた、良い一日だった。

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5月18日 (木)  本巣ライオンズ法要例会

午前11時から本堂で本巣ライオンズクラブの法要例会が行われた。
ここ数年正尊寺で行われており、段取りも慣れてきたが、始まる前の「チン・チン」と鳴らされる鐘の音は拍子が抜ける。
本堂にはいろいろ鳴り物がるが、それぞれ重厚な音でそれに慣れているだけに、カクッとなる。

しかし、お勤めも経本を配ってあるのであちこちから助音(じょいん:一緒に声を出しお勤めする)する声が聞こえてくる。阿弥陀経お勤めの後の法話、経本の現代語訳で金色の仏さまについて話したが、経本のページをめくりながらチャンと聞いてもらえた。

地域の追弔会などがどんどん消えていく中で、社会的影響力のある方が集まったライオンズクラブで、こうして一年に一度は手を合わせ仏法に遇おうと企画される、ありがたいことだ。

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