Diary 2005. 12
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12月15日 (木)  峠越え

12月も真ん中、お取越のゴールが見えてきた。
11月後半では2日分くらい遅れているのではと心配したが、ここへ来て例年並に追いついた。

3日降り続いた大雪で時間が取られ、滞っていた役員さんへの配り物も今日すべて済ませた。最後まで残っていた郵便で直送する信徒さんへの封入作業、早めにお参りの終わった法務員さんたちが行っていた。明日には郵便屋さんが取りに来てくれる。

やれやれ、これであと2週間、近在のお取越200軒弱を残すのみ。
いつも思うことだが、3ヶ月にわたるお取越、ダラダラと続く長い峠道を上り、頂上を越えると一気に下る。

この時期、学生時代自転車で旅行し、京都から敦賀へぬける国道161号線、マキノ町から県境の峠までヘロヘロになってペダルを踏んだ記憶が蘇る。
峠までは一瞬でも足を止めると、自転車は1ミリも進まない、ギアをおとし、とにかく堪え忍んで踏み続けた。
やがて、峠のスキー場で一服し、敦賀までは一気の下り、ブレーキをかけるのが惜しいと思いながら、あっという間に敦賀まで着いた。越前まで走ろうと予定していたが、雪ミゾレでびしょ濡れ、震えながら民宿を探した記憶だ。

正尊寺のお取越も、10月4日から始まり、1軒また一軒と星取り表の数が増えていくことを励みに、休むことなくきた。
身体や喉へのダメージは結構あるが、いろんな門徒とさんと話をし、いかに報恩講に参ってもらうように話を落ちつかせるか・・・、この頃は近場、日曜学校勧誘のチラシも持ってねらい撃ち、結構楽しく精神的には楽なものなのです。

まだ、お取越の済んでいない皆様は楽しみに待ってて下さいね。

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12月13日 (火)  大雪だぁ〜!

昨夜の嫌な予感・・・・的中!

今日12月13日は正尊寺最大地区、西郷明音寺25戸のお取越日、そのうえ谷汲でお葬式ができてしまった。
墓標を前に、天気予報が外れますように・・・念力を込め筆を走らせたが、凡夫の念力などありゃしません、やっぱり大雪になってしまった。

お庫裏の屋根30pは裕にある。朝から雪かき、猛ダッシュ行程でお参りの段取りがしてあるだけに不安な一日。

谷汲は60p以上積もっていると考えていたが、意外に本巣市の平野部より若干多いくらい、しかも道は除雪してあり何とか予定通りに移動ができた。

葬儀では時雨履きの雪駄に履き替え歩ける位まで雪かきが丁寧にしてあり、七条袈裟に長靴というブザマな姿をお参りの方々にさらさずに済んだ。

暖冬という前評判の冬、どうなったものか?
山間部のお取越で
「今年はガメ(カメムシ)がよう涌いとる、大雪かも?」
と、聞かされたお婆さんの言葉、長い経験の積み重ね、なる程と思い出された。


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12月11日 (日)  今年最後の仏教壮年会例会

今日は12月の第2日曜日、今年最後の仏教壮年会例会。
朝からお取越とご法事3軒、さすがに声はショボく正座をするとすぐ痛くなる。お経のお稽古もキーボードで主旋律カバー、お尻の下には正座椅子で乗り切った。

正信偈の解説では『仏言広大勝解者・是人名分陀利華』のところ、芬陀利華(ふんだりけ:白蓮華)についてお話ししましたが、準備不足をカバーするために、川上清吉の詩に山田耕筰が曲を付けた仏教賛歌、『芬陀利華』を詩を味わいながらうたいました。

師走の北風吹く冷えた夜の本堂、チョットイメージ的に寒かったかな、クリスマスソングに負けるものかとやってみたが、負けたかも。

けれど、生死の問題はけしてイメージで解決されない、確固たる慶びで越えなければ、そんな思い新たにしたことです。
  
  〜〜〜 芬陀利華 〜〜〜
 
 よしあしの 間(はざま)をまよい
 より処(ど)なき 凡夫(ただひと)すらや
 みほとけの 誓いをきけば

 おおいなる みむねをうけて
 現世(うつしよ)の にごりえに咲く
 かぐわしき 芬陀利華(しらはちす)かも

 世のひとの うちにすぐれて
 上もなき 人とたたえん
 みほとけの かくこそは告(の)れ
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

お話の後は、大晦日の除夜の鐘の準備などを話し合い、参詣者に配る年越しカップそば100個に物議。
「100では足らんやろう」
「そんなことはない、本堂に上がってお勤めして最後までおる人はそんモンや」

108個しか突かないはずの除夜の鐘ですが、こんな話し合いがされる、有り難いことです。

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12月9日 (金)  注意してください

今日から正尊寺北入口で下水道工事が始まりました。
朝8時頃から午後5時まで北側駐車場へは進入できません。一週間くらいの予定だそうです。
ご用の方は山門前の駐車場へお回り下さい。

間近で見る下水道の工事、意外に深く掘っている。現場監督曰く4mの深さで来るそうだ。
この辺は中島とも呼ばれるところ、土の中はゴロゴロの結構大きな丸い川石が一杯出てくる。
ユンボでそこを上手に掘り進んでくる、感心してしまった。

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12月8日 (木)  お釈迦様成道の日に忘年会

12月8日はお釈迦様が菩提樹の下でお悟りを開かれた(成道)日です。

私は柳ヶ瀬のお座敷で、カニ鍋のゆげの下で酩酊です。

岐阜教区の若手(?、20年前は若かった)僧侶の会、「鸞学塾(らんがくじゅく)」は20年以上の歴史を持っています。当初は布教の勉強会として、毎月のように大先生を招いて布教実演などの現場中心で研修会をしていた。
年を重ねるごと小僧さんからそれなりの住職へと成長し、それぞれ忙しくなり、今は6月の御旧跡参拝旅行と12月の忘年会だけが年間行事の集まりになっている。

今年もお取越の間隙を縫って行った。中にはお参りの足でそのまま会場入り、座敷の隅っこで衣を脱ぎ私服に着替え中途参戦などという、ご院さんもいる。

呑むほどに酔うほどに、ご法義談からうわさ話、おおいに盛り上がった。
ただ、この時期だれ一人としてマイクを持って歌う人はいない。まだまだお取越の中盤戦、喉が嗄れお参りの支障をきたすようなまねは出来ないという、みな住職として最低限の自覚は酔っぱらっても持ち合わせるようになったようだ。

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12月7日 (水)  ひと仕事

今日は少し早くお参りから帰ってきた、輪転機を回し『正尊寺だより』の印刷をしつつ、法務員さんの帰るのを待つ。
いい塩梅に印刷の終わった頃に帰ってきた、二つ折りは紙折機がやってくれるが、丁合は手作業だ手間は多い方がはかどる。
3人がかりだと1時間ほどで950部の寺報のでき上がり。印刷を自前ですると原稿を書き始め2日目には余裕で完成する、せっかちな住職はこのスピード感を得るために、内容と仕上がりの良さを犠牲にしてしまう。

今日は案内状や懇志帳などの印刷物も片づいた。
明日は法友仲間での忘年会、ここまでしておくと何の憂いもなく安気に一杯飲める、楽しみ、楽しみ!

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12月6日 (火)  初積雪

昨夜はお参りから帰って、車の足回りスタッドレスに交換。雪対策OK
やっぱり今朝は積もっていた。

後顧の憂い無く深夜まで事務所に詰め、先送りにしていた事務処理。
午前4時までかかり、寺報の『正尊寺だより』完成。ここ数日しなければと思いつつ、手が着かなかった仕事が終わってしまうとホントにすっきりする。
けれど、今日のお取越寝不足がたたらないか心配した。ポカポカのお宅では意識が無くなりそうだったが、突然の寒波のため暖房の間に合わないお宅の数が多く意外とシャキッとしていられたのが、不幸中の幸いだった。

あと数日したら、ご門徒の皆様のお手元に『正尊寺だより』や年回案内などお配りできます。
しばらくお待ち下さい。

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12月5日 (月)  岐阜別院報恩講

きのうから岐阜別院では報恩講が勤まっている。今日は坊守と仏教婦人会の役員さんが朝からお参りに行った。
教区内の仏教婦人会の方々がたくさんお参りで、にぎやかにお勤まりであったらしい、ありがたいことだ。
坊守に託したカメラにはその様子が写っていた。

香光殿でのお斎もよばれて来たそうだが、感想は
「味は良かったが、器がイマイチ、この寒い時期金属のトレーに載っていて、寒々しく感じられたのが、残念!」
との評、なるほど写真を見て納得させられた。
別院さん、心温まるお勤めに法話、そしてお斎、岐阜教区のお寺のお手本となるような、演出と接待ひと捻りせねばいけない時代では・・・

かく言う私は、北部最後のお取越地区、谷汲の下長瀬でゴキブリほどある大粒の牡丹雪にせかされながら回っていた。いきなりの初雪に私も車も足下の準備が出来ておらず、日が暮れ積もる前にはこの山間部から離脱せねばと、お勤めもお話も少しスピードアップ、別院の批判は出来ないかな?

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12月3日 (土)  シブチ

師走に入り霜と北風で柿の木も裸になります。
今日は谷汲上長瀬のお取越、ご門徒の庭に生えた柿の木、寒々と赤い実だけを残しています。

この時期、本巣より北部ではシブチと呼ぶ冷たいにわか雨が降ります。
お座敷からお座敷へと回っていると、お勤めをしているわずかの時間に青空が一気に隠れ、北風に乗った低い雲とともに冷たい雨が降ったり、また晴れたり・・・

私の心も、空模様を眺めながら、極力傘を出さずにと思いながら、慌てたり腰を落ち着けたり、シブチに合わせてでは申し訳ないなぁと、思いつつお勤めして回ります。

久しぶりに会うと、ご門徒のお宅の環境も変わっています。病に伏せておられる方、お嫁さんや赤ちゃんが仲間入りされたお宅、我が家が日々刻々と変わっているように、それぞれのお宅も変わっています。

お寺と全門徒の年に一度のコミュニケーションに一役買ってくださる親鸞様の報恩講、このご縁大切にしながら回らなければと、押し寄せてくるシブチ雲を眺めながら思ったことでした。

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12月1日 (木)  はや師走

もう12月になりました。まだ先のことと思っていた文殊のバロー本体が今日開店しました。
一週間前のホームセンター先行開店で学習したので、今日は田んぼ道を迂回し往き帰しました。
正解、やっぱり文殊あたりは渋滞していたようです。

12月になると毎日お取越が固定日で地区ごとに決まっています。1日は木知原(こちぼら)地区20戸の日、毎月のお定飯とお取越が14軒分、それに忌明けの法事(三部経)にお逮夜3軒、目一杯の所にまたまた岐阜市内でお葬式、私と2人の法務員さんの限界を超えていました。

前夜、お参りの段取りに頭を抱えていると、杖をつきながら現れた老僧、
「お取越、チョボット手伝おか?」
親はありがたいものです、おかげで何とか回りきることができました。
感謝しつつも、元気な親は使いたくなるものです。
「今月は12名の方のお逮夜と忌明けの法事が余分やで、おじいちゃんの力も借りんと回り切れん、カゼひかんようにして、手伝ってちょうよ!」
と、お願いとも脅しとも・・・・

秋晴れの今日の空とは反対に、暗雲立ちこめる思いで師走第1日目に突入したことでした。

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