2月8日 (日) 遠方からの来客
昨晩、アメリカのシアトルに住んでいるはずの従姉の旦那さんから電話があったそうだ。 「日本に来ていて明日だけ時間が出来たので、叔父さんさんの顔が見たい」 とのこと。 前回うちに来て貰ったのはこの日記を付け始めた頃、是非立ち寄って貰いたいと伝え、来て貰うことになった。
6年前この日記を付け始めた頃↓ http://shosonji.sakura.ne.jp/diary.cgi?mode=popup&y=2003&m=10&d=20
ただ、私は法事や追弔会でぎっしりのスケジュール、坊守に送迎など全てを任せた。 昼にいったんお寺に帰ると、離れの父と歓談している従姉夫婦に挨拶と少しの話が出来た。
私はゆっくり話をする時間もなかったが、父とはゆっくり昔話をし、入院している姉も見舞って夕刻には広島へ向かわれた。
慌ただしいことだったが、なにせ遠方、高齢の父や病床の姉との面会はこれが最後になるかもしれない。 わざわざ立ち寄ってもらえほんとうに良かった。
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2月7日 (土) 坊守が居ないと・・・
きょうは坊守が仏教婦人会の役員さんと本山で行われる如月忌(九条武子様のご命日法要)に早朝から出かけた。
留守を預かり、そろそろご法事に出かけようかと思っているその時、監視カメラに何人かの人の影 ?。
ご用件を尋ねに行くと、今からお参りに行く予定ご当主が、法事にお参りに来たと言われる・・・えぇ!、本堂での上げ法事、聞いていない。 十数人でお参りとのこと、家事や裏方はまったく出来ない住職、焦った。 慌ててストーブに火をつけ大きめのヤカンで湯を沸かすが、お茶ッ葉はどこにあるのだろ・・・・湯飲は・茶托は・急須は・ポットは・・・?。
とりあえず探し回りアイテムを揃え、お約束のご当家には事情を説明し平謝りし、セルフサービスでお願いした。 ただ、移動時間が無く時間的には余裕、お勤め法話は超念入り、言うまでもないこと。
また、夜7時半からは組長さんのお寺で住職会、5月の大遠忌お待ち受け法要で行われる帰敬式(おかみそり)の名簿と冥加金(みょうがきん:仏教独特の参加費)を持って出かけた。
正尊寺は77名のご門徒が受式される、何となく会所寺院のの面目は保てよう。 会議では当日の法要差定や役配が相談されが、組内15ヶ寺の住職、思い入れはそれぞれだ。 一応130名ばかりの受式希望者が有り、賑々しく開催できそうで胸を撫で下ろした。
朝から深夜まで、気を揉む1日だった。
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2月6日 (金) キッズサンガ広報部会
きょうは岐阜教区のキッズサンガ広報部会に顔おを出した。 委員さんの出席率は今一つだったが、委員長さんや副委員長さんなど5名で3月に発行する「キッズサンガ通信」第2号の編集作業。午後6時から3時間ばかり次号の割り付けが終わった。 公式Blog↓ http://gifukids.exblog.jp/
帰りがけ、高校受験の新発意さんのあるNさんと遅い夕食、うちもそんな時があったなぁと感慨にもふけったことだった。
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2月3日 (火) 椅子までガタがきた
永年使ってきた事務所の椅子が壊れた。 家にいる時はほとんどこの腰掛けに座り、パソコンの前にいる。座面の布がチビて中身のウレタンが、だんだんと幅を利かせてきたが使用には問題なかった。新しい庫裏の事務所が出来たら買い換えようと思っていたが、背もたれがベキッと折れた。 鉄製の支柱が金属疲労のようだ、さすがに寿命だろう。 あると思った橋が無く落っこちてした足のケガだけでも悩んでいるのに、背もたれが無いことをを忘れてひっくり返り、頭でも負傷したら恥の上塗り、新しい椅子を買うことにした。
夕方、墨俣の平塚家具へお邪魔。 http://www.hiratsukakagu.com/index.html ここの社長とは長い付き合い、展示してある椅子をあれこれ座って歩く、チョッと座りごごちの良い椅子はお値段もはる、思案のしどころ・・・・
「寝る時間より長く座る椅子でしょう、良いものにした方がが絶対良い!」というアドバイスで、社長お勧めのリクライニング付の超楽ちんな椅子にすることにし、色目を決めオーダーしてきた。
帰りがけに病院へ寄りガーゼ交換、先生にまだお温泉とかプールンとかはダメですかねぇと尋ねたら・・・・ 「足を切断するつもりなら、どうぞ!」 と脅され、ションボリ・・・運動不足でだんだん太っているんです・・・ 「食べるのを控えなさい!」 またまた一喝され、寂しく帰ってきた。
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2月2日 (月) 来客多し・・・
あっという間に2月になってしまった、きょうは法事もなくたまっている事務処理に精を出そう・・・・と思ったが、お寺にいるとそれはそれでいろいろ来客があり落ち着かない。
税理士さんに銀行さん、設計士さんと皆アポ無しだが狙ったように順番に対応した。 そして、仕上げは不思議なオジサンとのバトルだった。
お昼少し前、本堂の掃除をしていたS法務員くんが、 「ご院さん、チョッと来て下さい、僕の手には負えません・・・」 と事務所へ呼びにきた。 本堂へ行くがまったく見覚えのない顔、門徒さんでは無さそうだが、一人座っている初老の男性に声をかけご用を尋ねた。
「チョッとお尋ねしたいが・・・」と始まって、仏教や真宗、世間の状態や坊さんが怠けているだの、矢継ぎ早に質問や意見が襲いかかってきた。 何者だろう・・・防御線を張りながら、今日は時間もあることだしお付き合いをしようと決めた。 昨年秋、経験した関のK寺さん所と同じような話の展開だったからである。 http://pochi21.exblog.jp/d2008-09-17
防戦一方で話を聞いていくうちに“来たな”と思った、皮肉を込めた大乗非仏説の話へと進み始めた。やはり、神道系の宗教は相変わらず幕末の廃仏毀釈の元祖、平田篤胤(あつたね)が評価した江戸時代の富永仲基の加上説(かじょうせつ:大乗教典は釈尊入滅以後お弟子によって書き加えられていった)でもって、仏教を批判しているんだな。
文献学で水掛け論をしても得るものはないと思い。 「仏教学や世相といった一般論の話をしていても意見がすれ違うだけだし、今はあなたと私と二人しかいないのだから、自分にとってどういうことなのかといった所で話をしましょうや」 と、相手の話の腰を折った。
この間30分は掛かったであろうか、だんだんとオジサンが自分の信仰について具体的に話を始めた、訳のわからん新興宗教の襲撃かと思いきや、天理教の熱心な信者さんであった。 話を聞きながら天理教の教理や仕組み、なるほどと感心させられる所も多く、熱心にしかも真面目に信仰している姿には頭が下がった。 「てんり王のみこと」からの借りものの身体であること、死は借りものの身体をお返しすることだの、いろいろ興味深く聞いた。
ただ、過去からの因縁の受け止めや、死の受け止め方など、私がいただく浄土真宗との違いは感じられるが、それぞれの人生それはそれで良いだろうと、相手を否定することだけはしないように気を使った。
そして最後には、せっかく本堂に上がって来てくれたのだから、良い悪い・信じる信じないは別として、正面のご本尊である、阿弥陀様の救いとはどういうものかだけ聞き置いてくださいと、少し法話をした。
残念ながら彼を揺り動かすだけの才覚はない、最後の一押しと真宗講座のチラシを渡し、「今話したことをもう少し分かるようにお話ししてもらえるので、公開講座ですから偵察するつもりで一度来てみて下さい」と3時間弱のフレンドリーなバトルに終止符を打った。
お腹も減ったので、庫裏に戻ると坊守が「身振り手振りでえらい長い時間頑張とったね。皆でお昼食べながら感心しとった、ご院さんがこんな暇なときに来てあのオジさんラッキーやったわ!」と、テレビで監視カメラに写る本堂の映像を見ていたそうだ。
そんなこんなで、雑記も長くなり事務処理はまったく捗らず、トホホである。
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