Diary 2008. 11
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11月30日 (日)  新発意受験

昨日きょうと二日間、息子の大学受験である。
お寺の新発意らしく、京都の龍谷大学真宗学科のみの推薦試験。
本人談
「まあまあ出来たかな (^_^)v 」

かつてある先生のご法話で、学校の試験でも「だいたい出来た・・・」は案外出来てない。「あそことあそこの問題が出来なかった・・・」と、ちゃんと解らなかったところを憶えている位だと、結構出来ている。
と、法話の内容の理解度について譬えられたことを思い出した。

一抹の不安を覚えるところであるが、泣いても笑っても、12月半ばには結果が出ることである。

ともあれ、本人には
「龍谷大学が滑っても、中央仏教学院という全寮制の専門学校があるから、二年間頭を丸めそこで修行に励めば良いと」引導は渡してある。

今のところは、寄り道をせず新発意(しんぼち:お寺の跡継ぎ)として進もうとしていることは、住職として気が休まるところでもある。


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11月28日 (金)  相焼香

本願寺では(この辺だけかな?)それぞれのお寺に相焼香(あいじょうこう)と呼ばれる、二ヶ寺がひと組になっていて、お葬式や法事などの場合それぞれの導師となっておつとめをしあう。
正尊寺の場合、本巣市小柿の福乗寺は相焼香で「お師匠寺」と呼んでいる。

きょうはそのお師匠寺さんから、娘さんがご養子を貰う結婚式が来月13日の行われるので、その司婚(しこん)の打合せに来て欲しいと連絡があり、お取越の合間に伺った。

定刻に伺いお座敷で待っていると丸一組のJ明寺N和住職とS蓮寺K村住職が揃っておいでになり段取り会議となった。
N和さんとk村さんのお二人は会行事で、この度の儀式のディレクター、私は言われるままに動くだけ。

だが、イベント好きの性分としてはいささか物足りない・・・丸一組のカラーなんだろうけれど、お寺で寺族が仏前結婚式を挙げるからには、参列者は元より、ギャラリーになるであろうご門徒衆に仏前で婚儀をする良さを、いかにアピールする演出をするか、あまり考えられないようだ。

しかも、若い娘さんの希望か、媒酌人は無しとのこと・・・・お寺の後継住職となる婿養子さんをいただかれるのに、一抹の寂しさを感じた。
チョッとは物申そうかとも思ったが、立派なご親戚も有ることだしそこで決まったことだろう、余分な口は挟まず組内のディレクターの指示に従おうと決めた。
二時間弱思ったより時間がかかり、慌てて玄関を辞すと、境内の経堂ではまだ古い書物の搬入作業が続いていた。

経堂を修復されたとのことで、一時待避していた書物を収めておられるとのこと。数代前に学者のでられたお寺だけに、江戸時代の和綴本が山のようにあるようだ。

その和綴じ本を見ながら、歴史と伝統を大事にするのもお寺の使命のように感じつつ、合理と簡素化しつつある結婚式考えさせられたが、若い夫婦の出発となる結婚式の司婚、当人にもお寺にも最上のご縁になるようにできるかぎり頑張ろうと思いながら夕暮れのお参りに向かった。

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11月26日 (水)  その道のネットワーク

きょうもカメラバッグをぶら下げた訪問者があった。
用件を尋ねると、静岡県磐田市から来られた、K藤といわれ、本堂の欄間を見せて欲しいとのことだった。
本堂に案内すると喜々として写真を撮られ蘊蓄を語られる、頂いた名刺には
『屋台・山車・曳山・寺社彫刻研究
 信州・立川和四郎建築彫刻研究』
と、肩書きがあるが、世の中いろいろな方がおいでると感心しつつ。

この辺りの真宗寺院で濃尾震災の被害を免れた本堂は、江戸中末期の物がほとんど、訪ねて歩かれれば同じような彫り物はあるかも知れませんよ!
アドバイスし、ご随意に写真を撮っていってくださいと、言いながらお参りに出かけた。

先週来られた名古屋の水野先生から情報が入り、早速の訪問・・・その道のネットワークとその行動力に脱帽したことだった。

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11月25日 (火)  2ヶ月ぶりの奈良

きょうは奈良の三木先生勉強会に行った。
先月は建築委員会でお休み、2ヶ月ぶりなったが、本堂に到着するなり。
「きょうは杉山くんに調声をしてもらおうと思っていた、いいとこに着た・・・」
『教行信証』蔵版本の漢文を述べ書きで読むが、返り点やふりがながサッパリ読めんようになっている、老眼が相当進んでいるようだ。

本典信巻末(ほんでん しんかん まつ)、三心一心の結句、大江和上の解説から信心の要、しっかり聞かせてもらった。
だが、何となく久し振りに勉強した気になって、岐阜組5人帰り道、城陽市のお好み焼き屋で遅い夕食と歓談し、すっかり難しい話は忘れてしまったようだ。

今回は慌ただしく出発したのでカメラを忘れた、携帯で写真を撮ってみた。
ともあれ、お取越に追われる日々の中、良い刺激を受け帰ってきた。

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11月23日 (日)  万所道場報恩講

きょうは万所(まんどころ)道場の報恩講。この道場を支えるのは旧美山町北山の万所地区の方々、年々高齢化で昨年までは昼夜二座のお勤めだったが夜遅くに帰られるのは心配になり、今年からは昼座をお勤めし早夕食をいただき解散にすることになった。

住職は先月の葬儀の重なりがここへ来て三連休忌明けの法事ラッシュ、お勤めだけしてあとは院代さんに任せ離脱。
お勤めの後すこしだけ皆さんとお茶おのみ、先日の寺山伐採の話で盛り上がった。
50年以上前の先々代と山林にまつわる話やら、切られた檜は植林でなく、岩盤から自家生えしたものだとか、かつて暮らしたゆっくり時間の過ぎる山の話しはいいものだ。

だが、ゆっくりしている暇はなく夕方からの約束の忌明けの法事へと走った。

今回の道場報恩講、法話は新任の院代さん庄司法務員が担当、今回が正尊寺法話デビュー数日前から結構プレッシャになっていたようだ。

ともあれアットホームな道場報恩講も無事終わったが、あとは年末まで、近郷のお取越があと500軒ばかり勤めなければならない、気合いを入れ名をしたことだった。

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11月20日 (木)  大荒れの能登一週

一昨日寺山の伐採が終わってしまい、19日は丸々空いてしまった。
そうなると、ジッとしていられない・・・

Wさんの予定を聞くと、19日は空いているとのこと。お取越を済ませこの冬一番の寒気団に向かい夜の東海北陸道を走った。
まさかとは思ったが奥美濃を越えると限りなく雪に近いミゾレ、富山県に入るとウインドガラスが割れないかと思うほどの雹とアラレ、高岡の健康ランドで一夜を明かした。

今回は能登半島にある巨大寺院を巡り、庫裏建設のヒントになるものはないか(半分以上は物見遊山)という名目。
30年程前、自転車旅行のとき2日で能登半島は一周している、まあ早朝から1日車で走れば能登半島一週は楽勝だと思っていたが、とんでもないことだった。
その時の姿↓
http://shosonji.sakura.ne.jp/img/20051215-3.jpg

途中、ミゾレの中を走る同じ自転車野郎と2回遭遇した、黙々と走る自転車に一度は追い越されたりもした。

予定の3分の2程の山中で日が暮れ、一面銀世界に変わっていく、焦った・・・・外気温は0℃、タイヤはノーマル、チェーンは持っていない。
県道は細くだんだんと雪道になり、微かに残る輪達を頼りに超スローペースで滑りながら必死に奥能登を離脱した。
正直恐かった!

しかし、今回訪ねた七尾市の木越光徳寺、能登町の波佐谷松岡寺、輪島の時国家、門前町の阿岸本誓寺、良い目の肥やしにも参考にもなった。

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11月19日 (水)  寺山の伐採

きのうは慌てた、午前中の法事を済ませ家に帰ると坊守が
「さっき、建築委員のE藤さんから電話で、お寺山の伐採今日中に片付きそうだ、と連絡があったよ」
予定では二日間はかかるとの話だったので、19日に法要をすべて空け木こりさんになる予定でいた。ヘルメットに軍手、ノコギリにナタなど前日に用意しようと思っていた。

北山門徒の人々が手入れをして下さった山の木を今の設計中の庫裡に使いたい、そんな思いからの発案。
http://shosonji.sakura.ne.jp/diary.cgi?mode=popup&y=2008&m=10&d=26

せめて伐採作業の方にお礼と、写真を撮りそのことをご門徒みなさんにいずれ紹介したい。
即、着替え坊守とたまたま居合わせたWさんを乗っけて美山に向かった。
途中、携帯で院代さんに午後からのお取越何軒か手分けして助けてもらうように頼みながら、猛ダッシュだった。

北山の万所の少し手前で、トラックが道を塞ぎ伐採作業真っ最中だった。
ユンボのアームとワイヤーで、魚釣りをするように対岸から切り倒した檜を引き出しているのは、E藤さんの三男Kくん。
アッという間に山から川の中へと寄ってくる。
それを、カニばさみのようなアームで道路に持ち上げ、チェンソーで用材にカットされいく。
たいした腕前だ・・・トラック半分ぐらい貯まるところまで、写真におさめたがまだお取越が残っている帰らなければならない。
みぞれ交じりのなか一生懸命作業をしている皆さんにお礼を言って北山を後にした。

きょう切り出した原木が今度の庫裡のどこに使われるだろうか、そんなことを想像しながらウキウキとした日だった。

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11月18日 (火)  知らぬと言うこと

きのう、理容組合の法要が終わったあと、カメラを抱えた方がおいでた、今頃新聞記者かな?
訪問理由を尋ねると欄間彫刻の写真が撮りたいとか?名刺を渡され大学教授と判明た応対が変わった。
http://www.gifu-nct.ac.jp/techno/data2003/2003a/A2.pdf

江戸末期名古屋を中心に活躍した「瀬川治助」の彫刻を研究中とのこと、正尊寺の欄間がその作品らしいと噂を聞き訪ねておいでたそうである。

この欄間、平成13年の内陣修復の折、枠裏補強と木地彩色を施し、作者のサインは見えなくなってしまっている。
残念がっておられる先生に、修復に出す前一応デジカメで撮影しておいた記憶をたどり、パソコンから裏書きの写真を探し出した。

水野先生曰わく
「10年程前この彫り師についての作品集的本を出版したが、こんな作品が残っていたとは・・・すぐ近くの学校に居たのに・・・」と残念がっておられた。

常々良い彫りがしてあると自負していたが、名のある作者とはいっこう知らなかった、作者名は見えなくなってしまったが後世にその事を伝えておかなければと、無知なることを反省したことだった。

・・・デジカメが壊れた?画像がセピアならぬ赤色になってしまった。
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11月17日 (月)  理容組合の追悼法要

早朝から本巣地区理容業組合の役員さんが集まってこられた。
会場のセッティングや座席表、茶湯接待の準備にマイクテストなど、礼服に黒ネクタイで頑張っておいでる。
午前10時から、西濃地区理容協議会の3年に1度の追悼法要、国会議員や県会議員の先生、県連の会長さんなど来賓も集まってこられ、役員さんの気合いの入れように妙に納得した。

先日書いた法名軸を余間に掛けお勤め。
http://shosonji.sakura.ne.jp/diary.cgi?mode=popup&y=2008&m=11&d=7

お勤め中7・80名の方が法名軸前で焼香され、そのあと40分ほどの法話をした。

担当役員の方のご意向に添えたかどうかは分からないが、こうして同業組合員の物故者の法名軸をこしらえ、3年に1度きちっと荘厳し法要を営まれる、有り難いことだなあとつくづく感じ入った。

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11月16日 (日)  アリゾナからの便り

メールの受信トレイに
「Arizona Bukkyokai - 75th Anniversary」という件名で
Hello! This is the 75th Anniversary of the Arizona Buddhist Temple. Enid's family, my parents and my family have pictures in webpages below. The first part is the golf tournament, and the rest of the pictures are the banquet and the Anniversary Service. Please enjoy.
http://web.mac.com/davidmayer_0827/AZBT_75th_alt/
と、英語のメールが入ってきた。

近ごろサーバの迷惑メールフィルターをかい潜って来るウイルス付きの英語メールが増えている。
即削除しようと思ったが、Arizona Bukkyokai ・・・アリゾナ仏教会?
英文を翻訳ソフトで訳してみると
「こんにちは!
これはアリゾナ仏教寺院の75周年記念である。
アニドの家族、私の両親、および私の家族は下にウェブページの中に写真を持っている。
最初の部分はゴルフトーナメントであり、写真の残りは宴会と例年サービスである。
どうぞ、エンジョイしなさい。」

アリゾナのフェニックスに居る従弟からのものと判明、安心してURLアドレスをクリックしてみた。
いっぱいの写真、車椅子に乗った叔父さんも元気そうで、安心。

しかしアメリカのお坊さん可笑しい、Yシャツにお衣、袴をはいて足下は雪駄の人も革靴の人もいる、不思議な姿である。
ともあれ、立派にアリゾナ仏教会の75周年の法要が行われたようであり、うれしいことである。

それと、本堂の中での写真、右端に写っているお坊さんは3年前カリフォルニアのオレンジ仏教会を訪ねたとき、パペット人形で法話してもらったハラダ開教師のようだ。
オレンジ郡仏教会訪問のBlog↓
http://shosonji.sakura.ne.jp/diary.cgi?mode=popup&y=2005&m=9&d=12

迷惑メールと勘違いし危うく削除しかけたが、アリゾナからの便りうれしかった。

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