Diary 2006. 3
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3月20日 (月)  ひと安心

今日は息子の高校入試発表日、朝の内ちょっと落ちつかなかった。
お参りに出かける前に、「セーフ」と一緒に行った坊守から電話が入り、何とか公立高校の普通科に進学、やれやれ安心できた。

なにせ、授業態度・提出物・居眠りの三点セットでマイナス評価、中学の内申点は超低空、一昔前だったら間違いなく不合格の成績なだけに運が良かった。

さて、とりあえず一山越えてくれた、這えば立て、立てば歩け、ではないが今度は夏休みに得度をさせるべく、根回しをしなければ。
高校になったら、あれやこれや息子から要求が出される、新たな条件を付加し新発意(しんぼち:お寺の跡継ぎ)の覚悟を決めさせるのも大事な住職の仕事と思う日だった。

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3月19日 (日)  お彼岸の準備

午後の法事を終え帰ってすぐに、明後日に控えた春彼岸永代経の準備開始。本堂の永代経懇志札を書こうと準備をしていると、今ご法事で失礼してきたばかりの奥さんが来られた。
忘れ物でもして来たかな?と一瞬思った。
「お参りに来ていた親戚の者が、どうしてもさっきのお経の本が欲しいというので、お斎にが済んで帰ってまう前にわけてもらいに・・・」

法事の席で、「このお経の本、意味も書いたたるしええなも・・・」と、親戚の参列者におだてられ、製作過程をひとくだり自慢をしてきたのだった。
こんなに早くその成果が現れるとは、ちょっと自慢もしてみるものだなと、気分はハイになった。

その勢いで筆を進めたが、やっぱり黒い板に現れる白い文字を眺めるにつけ、ハイな気分だから悪筆が矯正されるはずもなく意気消沈。
多額のご懇志をあげてもらった方々に申し訳ないが、壁に掲げた寄進札の字は行儀悪く躍っている。

仏さまにあげられた志、本堂に張り出し披露しなくても良いように思うが。み教えを伝えるお寺が末代まで護持されるよう、故人を縁に納められる永代経、こうして披露することで顕彰しつつ皆さんの目あすにもなる。
などと考えながら、もしこの札をすべて無くしたら、永代経が無くなりはしないかという本音のところの不安もあり、永代経法要の前にせっせと書いている、お粗末な住職の真の姿である。

ともあれ、この永代経の志を生かすも殺すも、きちんと法要を勤め、一人でも多くの方にこの法座のご縁にあってもらい、浄土真宗の教えを受け取ってもらえるかが勝負だ。
頑張らなくては。

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3月18日 (土)  一転ハードに

暇が出来、スキーに行った話などをして余裕をこいたのがいけなかった。
昨夜の奈良勉強会、途中ゆっくり食事をっしてうちに帰ったのは午前2時半を回っていた、金曜日の勉強会は辛いなと思いつつ興奮覚めやらず床に付いたのはそれから1時間以上のち。
うとうとしたら電話のベル、枕経の連絡、外はまだ真っ暗だった、長い一日がはじまった。
今晩のお通夜、あす日曜日の葬儀、スケジュールはグチャグチャになりながらも、先月から聞法会を始められた曽我屋の超宗寺さんへは、どうしてもお聴聞に行きたかった。

法事と法事の合間5分・10分と目をつむり睡魔をこらえながら時間を節約し、午後5時から譲先生の正信偈のお話を半分ほど聴くことが出来た。
残りはデジカメを録音モードにして、机の上に置き代わりに聴かせながら、ダッシュでお通夜へ向かった。

忙しい中、時間を工面しお聴聞をする、これが意外と心地良いものだ。
坊さんは案外、主催者側にまわるばかりで、この心地よさの体験が少ないような。
わたし自身ご門徒に、お聴聞の心地よさを自信を持って勧めきっていなかったと、この忙しさの中から気づかされた。

何かを犠牲にしてまで、仏法を聴く、良いものですよ。まず身近のお寺の法座に出かけ体験してみてください。

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3月17日 (金)  光願巍々

2月は短くあっという間に奈良三木先生の勉強会の日がやってきた。

今日は教行信証の信巻(本)の最後の講義、
「何年しとるか忘れたが、もうここまで来れた」
と感慨深そうに話されれるが、気概がヒシヒシと伝わってきた。

願作仏心−自利−往相となってあらわれる
度衆生心−利他−還相となってあらわれる
自信教人信−と間違えてはいけない。働きはすべて仏の側にあり私の側にない−−宗祖の悲徳述懐和讃の心を忘れてはいけない。

私が仏さまに代わって何かをしよう、何かが出来る・・・・と思い上がってしまう心をたしなめられた。

ともあれ、今日の先生、顔はツヤツヤで光願巍々(こうげんぎぎ)としておられとてもお元気そうだった。来月の真宗講座はこの三木先生に来ていただける、楽しみになってきた。

5月21日午後2時、7時半からの真宗講座ぜひお参り下さい。

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3月16日 (木)  30年ぶり

今日は午後から時間が空いた。
一昨日高校入試の試験が終わり、まな板の鯉状態ではあるが、親からの小言から解放された息子にせがまれ春日村のスキー場へ行った。
一人では心もとないので、テレマークスキーの達人、Wさんに水先案内を頼んだところ、お参りを工面しつき合ってもらえた。たすかった。

国見岳スキー場まで1時間弱、あいにくの雨模様ゲレンデには人影はなかったが、リフトは動いていた。
息子はスノーボードをレンタル、「同じものを!」と、一瞬の思ったが、出がけに坊守から「骨だけ折ってこんといてよ」という忠告を思いだし、スキーを借りることにした。

30年前北海道旅行のとき滑って以来のこと、リフトから降りるとき早速転倒、起き上がることが出来ない。
浜に打ち上げられた越前クラゲのように固まっていた。Wさんからアドバイスをもらい起き上がりの練習からスタート、めちゃくちゃかっこ悪い姿だっただろう。
ただ、スキー場は我ら3人の貸し切り、リフト小屋の係員はお昼寝、気は楽だった。

誰もいない小雨と霧に覆われたゲレンデ、何気兼ねすることなく2時間ばかり、30年前の感覚が徐々に蘇り、当時揶揄されたへっぴり腰の状態を矯正しようと、頑張った。

帰りがけ春日の薬湯温泉につかり、既に筋肉痛の始まった太ももをゆっくりほぐしたが、明日は後遺症の出ることを覚悟した。
息子のためとは言いつつ、良いリフレッシュができた。

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3月15日 (水)  生殺しの故障

最近パソコンのディスプレイすこぶる不調、昨年末も同じような状況で新しいディスプレイをオークションでGetした。けれど、商品が届いた頃になったら、正常に戻り箱に入れたまま押し入れで眠っている。
温度のせいだろうか、また同じような状況になっている、頭の痛いことだ。
新しいのにつなぎ替えるには事務机回りを片付けなくてはならず、年度末事務処理の仕事がいっぱいあるし、めんどくさい。

不安定になった画面も、タバコを一本吸って待っていると元通りになる、不精者には生殺しの故障といった感じで、タバコを吸いすぎよろしくない。
この2・3日寒さが戻った、早く暖かくならないあかなぁ、きっと画面も安定するだろうにと、思う三寒四温の今日この頃。
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3月12日 (日)  カラーは良い感じ

今日は仏壮の例会、レジメをカラー印刷にしてみた。
すこぶる評判が良かった、プリント単価は上がるが、ネットから拝借した図面ちょっと手を加えるだけで良い感じに仕上がる。

例会が終わって片付けをしているとき、会員の方が、
「時代は進んだね、我しらの頃は青焼きのコピーで喜んどったのに・・・・お寺もカラーコピーやで」

これからの例会、カラー画像を使いながら分かりやすい資料を作るように心がけねば。住職に知識と蘊蓄が無い分、資料でカバーしなければならない。

パソコンを始め便利なOA機器が手の届く範囲で氾濫している、ありがたい時代に遭遇したものだ。これを基本のみ教えを伝えるために、いかにうまく使うか、この頭でもそんな事はいくらでも考えられるから。

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3月10日 (金)  卒業式

今日は第3子にして新発意(しんぼち:お寺の跡取)の息子の中学卒業式。私は相変わらずの法事参り、坊守が見に行き写真を撮ってきた。
どの写真を見ても、いまいちピリッとしていないような。

夜、お通夜の席で商工会長さんが会葬しておられ私の前に座り、中学の卒業式に列席した話を始められた。
「若さん卒業式やったなも、・・・・今どきの中学生は返事の声が小さいで、ちょっと淋しい感じや」と卒業証書授与の感想を言われた。

写真を見ていただけに、何となくその感想から雰囲気が想像でき、「そうでしょうね」と相づちをうった。
テレなのか反抗期なのか今の若者は、大きな声ではっきりものを言わない。
昔人間には、若いエネルギーが感じられず残念に思いがちになることだ。

考えてみると若者だけでない、どこを向いても同じでは・・・
今日のお通夜でも、一緒にお念仏しましょうと呼びかけても、いっこうお念仏の渦はおこらない。
広いお座敷いっぱいの会葬者はほとんどが本願寺門徒だ、きっと昔なら、お念仏の声が溢れていただろうに。
現代社会に何が失われたのだろうか・・・・今ここに生きていることの慶びではないだろうか?
それが声となって現れるのが、念仏や溌剌とした返事では、と考えさせられた。

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3月8日 (水)  焦った一日  

今日は午後から本山で二つの会議が予定されていた。
そこへ、葬儀ができ大変、しかも私が高校でお世話になった恩師のお葬式、感慨深く葬儀を済ませその足で京都に向かった。
名神高速は年度末なのか天気が良いからかなのか、やたらと工事車線規制。しかも、大津付近では何キロも故障車渋滞、マイッた。
本山に着いたのは4時こ前、集まった方々に謝るしかなかった。
2月始めにした企画会議の第2回目と少年連盟沿革史編纂会議、どちらのも顔が立たず、辛い立場での会議だった。
ただどちらも、けっこう話し合いが進展していてたれやれだった。

こんな位なら、無理して来なくても良かったかな?、と思いつつも、集まった皆様に「ご苦労様でした」とお礼を言う役目が私の仕事とも考えたことだった。
   

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3月7日 (火)  本部委員会開かれる

午後4時前には正尊寺本部委員(総代さん)が本堂にあがってこられる。
全員が揃ったところで、お勤めをしてお焼香。場所を書院に変えて、いよいよ本部委員会が開催された。
4月早々行われる門徒役員総会についての話し合い。雪害による修理状況の報告や予算決算については問題なく話が進んだ。

今回の会議で大きな問題は、先般ご本山から依頼のあった、親鸞聖人750回大遠忌法要の懇志依頼の扱いである。
総代さんの中からは、
「岐阜別院もそのうち寄付金集めがはじまるのでは・・・」
「正尊寺での法要はどうするのか?」
といった、疑問が出された。

厳しい経済情勢のな、ご門徒にご寄付を頼むことは気が引ける。しかし、現状だけは説明せねばと、背中を丸め小さくなりながら話をした。

別院も風聞では近い内に、今回の法要での事業計画が打ち出されるだろう、ご本山のご懇志と同等は考えておいた方がよい。

正尊寺もいずれご開山の法要は勤めなければならない、それについては・・・・
先般、瓦屋さんから言われたことを提示した。

明治24年10月濃尾震災で倒壊し、その3年後高富町から古家を買って建てたお庫裏、屋根はもう限界に来ている、土台もシロアリでぼそぼそ大修理をするか建て替えをするかの状態。
今度の御遠忌には何とかならないだろうか?と、話した。

一瞬の沈黙が走ったが、「いっぺんには無理やけど、御遠忌までまだ5年以上ある、ボツボツ進めていったら」という声から、話がまとまった。
次回の定期総会までに計画案を練り、そこで提示し、持ち帰り各地区で相談してもらう段取りとなった。

「わしらも何とかせなアカンと気になっとったんや、門徒はみんな協力してくれるで、心配いらんて!」と言われ、
胸をなで下ろすとともに、ご開山のご法事、物造りのためでなく、教化に繋がる事業として進めなければと肝に銘じた。

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